2016年3月アーカイブ

関西ロジスティクス研究会3月度(第11回)報告

 関西ロジスティクス研究会の第11回会合として、3月18日(金)にシンバホールディングス株式会社 人材育成・改善

業務活動・情報システム事業統括 取締役 雨宮様より「株式会社あんしんにおける物流改善と人材育成」をテーマに

ご講演をいただきました。

 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【3月18日(金)】高橋主査コメント

 3月18日(金)にシンバホールディングス株式会社 人材育成・改善業務活動・情報システム事業統括 雨宮取締役様

より、「(株)あんしんにおける物流改善と人材育成」について、ご講演を頂きました。

 シンバホールディングス株式会社様は、沖縄での企業立地紹介から事業・販路拡大や人材育成・情報収集などの支援

まで、幅広い沖縄ゲート「ワンストップソリューションの提案事業」を展開されている企業で、傘下事業会社の株式会社

あんしん様は、物流を中心にして活動されています。

 今回紹介頂いた、株式会社あんしん様の「港町物流センター」(約1,000坪、冷凍・冷蔵庫)は201312月に開設した

拠点ですが、個人別に生産性分析・計画進捗状況・フォローアップの活動、組織連携を高める為の顔写入り掲示、また

配送管理での高効率を目指した車両稼働率・積載率アップへの計画的な取り組みなど、物流現場のきめ細かな改善・

工夫には、参考となる点が多くありました。 

 更に特筆すべきは、物流人材の育成・強化の面で、幹部・上級管理職研修はもとより、現場におけるチーム(現場リー

ダー、主任クラス別)研修、また社員への登用・上位職昇格の実践テスト、更には入社内定者への教育(学生時アルバ

イト活動の分析・気づきの事前研修など)など、多岐に亘って、会員皆様の心をとらえたものがあったと思います。

 雨宮様は、元株式会社ダイエーの物流部門で、長く物流改善・人材育成に携われ、今回お話頂いた中での改善

ポイントでも、「意識改革(問題発見・真因追求)→意志貫徹(目標設定・施策立案)→障害克服(施策実行・評価)→

目標達成(検証・標準化)→(元に戻る)」の改善サイクルをまわすことの重要性(人が基本)を熱く語っておられました。

 有名な山本五十六氏(海軍大将、59才死去)の言葉に、

  「 やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ 

    話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず

    やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば 人は実らず 」

という遺訓がありますが、今回改めて人(人材育成)の大切さを学んだことと思います。

 2015年度最終の会に相応しい、締めくくりを頂きました雨宮様には、この場をお借りし感謝申し上げますと共に、

研究会メンバー皆様のご健勝と益々のご活躍を念じてやみません。

(文責 高橋 敬次郎 日通総合研究所)

「在庫適正化実践セミナー」を2016年3月9日(水)にJILS本部研修室(東京都港区)にて、27名の出席のもと開催いたしました。

午前中は、株式会社MPCi 代表取締役 主席コンサルタント 太田 達也氏より、荷主企業における在庫のあり方や、在庫適正化に向けた基準の設定と適正基準を維持するためのポイントについての講義がなされ、在庫適正化へのアプローチとしてPSI計画のご紹介等をいただきました。

午後からは、マネジメント・プロセス・コンサルティング株式会社 コンサルタント 梅村 康一氏の指導のもと、社長特命のタスクフォースチームメンバーとして、在庫・出荷に関するデータ等に基づく現状分析、問題分析と改善案立案を行うケーススタディにグループ演習形式で取り組みました。特に、トータルの在庫日数を基準以下におさえつつ、各セグメント別の目標在庫日数を設定する部分では、各グループとも、ノートパソコンを用いて、数値を微調整しながら、検討する様子がうかがえました。議論が白熱し、想定していた時間を超過して、より深く検討するグループも多く見られました。
また、検討された内容は「経営会議」(グループ発表)の場において、各グループにご発表をいただきました。

太田、梅村両講師からは、「在庫そのものは悪ではなく、役割を果たしている在庫は理論的に説明がつくもの。役割以上の在庫が悪(ムダ)であり、その適正化に向けては適正な在庫基準を設定し、そのレベルを維持しなければならない。そのための1つのポイントはセグメント化である。現在、自社でどのようなセグメント化がなされているのかを調べてみる等、会社に戻られてから、何らかのアクションに結び付けてほしい」と参加者への期待の言葉で締めくくられました。

グループ検討時の風景.JPG講義時の風景.JPG

グループ検討時の風景                       講義時の風景

なお、本セミナーは次年度も東京(2017年3月頃)、大阪(2016年11月頃)にて開催を予定しております。
皆様のご参加をお待ちいたしております。

◎ご案内(開催主旨)

トラック運送事業においては、総労働時間が長く、手待ち時間などの実態があり、取引環境の改善と長時間労働の抑制に向けた環境整備を進める必要があるため、今年度から各都道府県に「トラック輸送における取引環境・労働時間改善地方協議会」を設置して、実態調査、課題の抽出、改善方策等について協議しております。

トラック事業者とドライバーを対象に、労働時間、手待ち時間や荷役時間の詳細、荷役の契約の有無などを明らかにし、労働時間短縮に向けた基礎資料収集を目的に平成27年9月に行ったトラック輸送状況の実態調査の結果(愛知県版)が出ました。また、荷主企業を対象に調査し発荷主・トラック事業者・着荷主の三者による課題と改善点の共有を目的に平成27年12月に調査を行った物流現場における課題と改善点の見える化事業の報告書がまとまりました。
このたびトラック事業者及び荷主のみなさまに対し、これら調査の結果及び報告書の説明会を開催しますのでお知らせします。
さらに今回のトラック輸送状況の実態調査の結果を踏まえて、来年度よりトラックドライバーの長時間労働の改善に向けたパイロット事業(実証実験)を実施します。この実証実験の参加企業として、トラックドライバーが長時間労働の実態にあるトラック事業者、発荷主・着荷主を公募する説明会もあわせて実施しますので、お知らせします。パイロット事業の公募に係る募集要項の詳細は、説明会の当日に発表します。


1.日 時:平成28年4月7日(木) 13:30
2.場 所:中部トラック総合研修センター 多目的ホール
みよし市福谷町西ノ洞21-127(TEL:0561-36-1010)
3.プログラム
(1)トラック輸送状況の実態調査結果について
(2)現場における課題と改善点の見える化事業の結果について
(3)パイロット事業(実証実験)参加者の公募について

◎参 加 費:無料

説明会の内容詳細ならびにお申込みは以下のリンクをご参照ください。

https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/kisya015/jikou20160314.pdf

※皆様の情報収集の機会として、是非、ご参加いただきますようお願い申しあげます。


 平成27年度の経済産業省補助事業(次世代物流システム構築事業)の成果発表の一環として、本年3月14日に開催いたしました「次世代物流システム構築シンポジウム」(当協会主催)の当日配布資料を以下のとおり公表いたしましたのでお知らせします。

■次世代物流システム構築シンポジウム■


【開催概要】

・日 時 : 平成28年3月14日(月) 13:30から16:50(開場13:00)

・会 場 : 青山ダイヤモンドホール

・主 催 : 公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会

・参加費 : 無料

・参加者 : 340名(事務局等を除く)


プログラム等は以下をご参照ください。

http://jils.force.com/LectureDetail?productid=a0R5F00000R8zDmUAJ


当日の配布資料は以下のとおりです。
なお、資料はすべてPDFファイルです。 ※敬称略、順不同


【セッション1】 荷主企業と物流企業の連携によるサプライチェーン最適化と物流の効率化


「荷主連携による物流効率化ガイドライン」

森川 健 (株式会社野村総合研究所 社会システムコンサルティング部 産業インフラグループ 上級コンサルタント)

野村総研.pdf


「気象ビッグデータを活用した需要予測精度向上によるサプライチェーンの全体最適化」

櫻井 康博 (一般財団法人日本気象協会 事業本部 事業統括部長)

日本気象協会.pdf


「物流KPIを活用した荷主と物流企業の連携による物流効率化」

伊藤 優一 (株式会社パスコ 事業推進本部 コーポレート営業推進部 ビジネスソリューション二課 課長)

パスコ.pdf

加藤 晃士 (TOTO株式会社 物流本部 物流企画部 物流システムグループ)

TOTO.pdf


「ゴルフ用品業界の物流共同化の取組み」

村山 修 (株式会社物流革命 代表取締役)

物流革命.pdf


「物流支援ドローンサービスの実用化に向けた実証実験」

嶋田 悟 (エアロセンス株式会社 取締役 事業推進担当)

エアロセンス.pdf


【セッション2】 輸出入企業の社会的責任としてのコンテナラウンドユース推進の取組み


「コンテナラウンドユース推進に向けた課題と展望」

加藤 二朗 (株式会社三菱総合研究所 社会公共マネジメント研究本部 主任研究員)

三菱総合研究所.pdf


「京都・伏見におけるコンテナラウンドユースの取組み」

北川 美昭 (郵船港運株式会社 物流本部 物流営業部 物流企画課 課長)

郵船港運.pdf

石田 則幸 (ケービーエスクボタ株式会社 船積センター 船積チーム長)

ケービーエスクボタ.pdf


「インランドコンテナデポを活用したN対Nのコンテナラウンドユースの課題と展望」荒井 文義 (株式会社太田国際貨物ターミナル 営業部部長)

太田国際貨物ターミナル.pdf


本件に関するお問い合わせ先:JILS総合研究所(電話:03-3436-3191)

平成27年度第9回(3月度)の研究会は、「キユーピーのロジスティクス 〜コミュニケーション型SCMと3.11の気づき〜」と題して、キユーピー株式会社 執行役員ロジスティクス本部長の藤田正美様にご講演を頂きました。この日は奇しくも東日本大震災発生から5年目に当たる日で、キユーピーでは関東と近畿の拠点で大々的な防災訓練が行われる日であったにも関わらず、本研究会のため福岡にお越し頂きました。
同社のロジスティクスの特徴は、「意思決定は人が行う」ことを重視している点です。つまり、過度にシステムに依存せず、あくまでもシステムで処理された結果を社員自らが考えて分析し、議論と行動を重ねて意思決定することを重視しています。その背景には、かつて導入したSCMソフト(需要予測ソフト)によって、社員はソフトが算出した予測数値の「当たった/ハズレた」ばかりに関心を持ち、自分の頭で考える余裕が持てない状況に陥ってしまったため、思い切ってSCMソフトの利用を止めた結果、逆に予測精度が向上し、部門間のコミュニケーションや相互理解も深まった、という出来事があったとのことです。
また、同社が東日本大震災で得た気付きは、「日本の加工食品業界のSCMは行き過ぎであり、過度な日付の鮮度競争やリードタイム競争は、逆に製・配・販全体を含めた業界の体力を奪っているのではないか?」ということでした。震災直後の物流機能が混乱する中では「翌々日納品」も致し方なしの状況だったところ、むしろそのほうが荷役や配車を計画的に行うことができ、無駄を大幅に削減できることに気づいたのです。現在では、一部の取引先と「ASNとリードタイムを工夫した(翌々日の)検品レス納品」を実施し、納品時の荷受や車両待機、配送効率化によって、双方がコストダウンを実現しているとのことです。
我が国の食品廃棄の多さはしばしば指摘される一方で、賞味期限1/3を切ったものは棚に置かないという根拠の希薄な商習慣が依然として根強く、結果的に食品ロスの増大、製・配・販全体の疲弊とコストアップ、その結果として消費者への価格転嫁も生じているのです。現在、同社では「リードタイム見直し」「小口配送の削減」「配送物量の増減緩和(出荷ピークの分散)」を卸や小売に呼びかけていますが、道半ばでなかなか理解を得られにくい状況が続いているようです。(私自身もそうですが、)消費者は賞味期限1/3を切った商品の購入を是が非でも避けたいわけではありません。社会全体でこの問題に対する成熟した理解が進むことで、問題解決がなされることを期待したいところです。
現在、同社では「ロジスティクス本部からみた全社的ロスの削減」を掲げ、在庫の大幅減に向けた取組を開始しているとのことです。そのために、ロジスティクス本部が営業・生産・調達・・・等々、部門横断のプロジェクトを多く立ち上げ、単独部門の枠を越えた連携によって目的を達成しようとしています。
「イノベーションは、物事の"際(きわ)"に生じる」と言われますが、同社ロジスティクス本部の取組みは、まさに組織の枠を越える"際(きわ)"にこそ、収益の種が多く隠れていることを気付かせてくれる好例でした。
(文責:高田 仁、九州大学大学院経済学研究院)

 関西ロジスティクス研究会の第10回会合として、2月12日(金)にプラス株式会社ジョインテックスカンパニー西日本

センター様を訪問し、物流センターの視察を実施いたしました。以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきまし

たので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【2月12日(金)】高橋主査コメント

?2月12日(金)に、プラス株式会社ジョインテックスカンパニー西日本センターに伺い、会社概要と物流全体のご説明を

頂き、その後センター倉庫を視察しました。

 文具・事務用品市場は約5,000億円近くを、またオフィス家具市場も3,000億円の規模を有し、その中で、プラス株式

会社グループ様は大手企業として、ビズネット株式会社・プラスロジスティクス株式会社様などを傘下に持たれ、大いに

ご活躍されています。

 また、ジョインテックスカンパニーはプラス株式会社の社内分社として、オフィス用品の経費削減ソリューションをヒュー

マンサポートとITで実現する活動をされておられ、オフィスの他、学校や介護・福祉施設向けにも、デリバリーサービスを

展開されています。

 今回ご訪問した当カンパニー西日本センターは、全国5カ所(東北・東日本・中部・西日本・九州)の物流拠点の一つで、

東日本に次ぐ主力センターとして、約45,000アイテムの多品種と、約27,000行/日の出荷数量があり、膨大な取り扱

いをされています。その為、早くから自動倉庫(パレット3,800枚+プラスチックコンテナ42,000個)や、MPS(マルチ

ピッキングシステム)・DPS(デジタルピッキングシステム)などの先端マテハンの活用はもとより、受注データを時間・

才数でまとめるe?Musleなどの物流システムを持ち、文具・事務用品や一部食品も扱う上での、少数でも当日受注・翌日

納品へのスピード対応できる、特徴のあるセンター運営をされていると感じました。特に、色別による分かりやすい自動

化システムや、各所の作業ミス注意喚起の看板表示など、誤検品・誤ピッキング防止による庫内品質の向上(2015年

65PPM、7年前比1/3以下)や、また定期的なドライバー講習などによる配送品質向上(2015年92PPM、同1/6

以下)などでの取り組みは、地道でも評価されるものと思われました。

 今回、冒頭でのご説明や視察後のフリーディスカッションなどにご協力頂きました、プラス株式会社 ジョインテックス

カンパニー原執行役員 物流企画部長様や、プラスロジスティクス株式会社 物流オペレーション部 ジョインテックス

西日本センター 大坪センター長様はじめ、倉庫内での「One to Oneサービス」の梱包作業実体験や3班に分けての

詳細な場内説明を頂いた、現場担当の色々な方々にも大変お世話になりました。

 この場をお借りして、会員皆様に代わり、お礼と感謝を申し上げる次第です。

(文責 高橋 敬次郎 日通総合研究所)

中小企業庁では、下請等中小企業の取引条件の改善の状況や課題について具体的に把握するため、大企業及び中小企業それぞれに対する調査を行っております。調査結果は3月を目途にとりまとめるとともに、調査結果を踏まえて必要な対策を講じてまいります。

 

詳しくは以下ご参照ください。

http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/2016/160121shitauke.htm

 

なお本調査の回答期限は、3月10日(木)まで延長されております。