2015年6月アーカイブ

 関西ロジスティクス研究会の第2回会合として、6月19日(金)タカラ物流システム株式会社 寺村様より
ご講演をいただきました。
 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします

関西ロジスティクス研究会【6月19日(金)】高橋主査コメント
 6月19日(金)に タカラ物流システム株式会社 事業開発部 寺村部長様より、
「タカラ物流システムの物流・ロジスティクスの取組み(現場作業の考え方、見える化の活用、
安全・品質の向上)」について、実践的で貴重な講演を頂きました。
 平成19年5月に、6拠点を「西日本ロジスティクスセンター(LC)」(京田辺市)に集約し、
入出庫能力向上への「三面同時積卸バース」の活用、共同配送・流通加工・通販物流に対応した
「多機能総合物流倉庫」としての展開、平準化・同期化・流動化・単純化の機能を発揮した
「トヨタ生産方式による倉庫運営」、また先入・先出及びロット追跡可能な「コンピューター制御の倉庫・配車システム」、
更に空調・トイレ・浴室などのファシリティ面を整備した「人に配慮した作業環境」など、
幅広く運営のポイントやトータルコスト削減の方策について紹介頂きました。
 また、具体的な取組みの一例として、得意先直送の拡大など配送体制の見直し・再編、
保管・ピッキング作業向上での在庫配置の改革、配車と倉庫側を連動したIT化の導入、
アナログ的な見える化での効率化推進、画像診断などを活用した安全・品質対策など、
直近にいたるまでの改革・改善の話がありました。
 一方で、倉庫4Fにある通販・流通加工センターでは事業拡大に伴う作業精度やユーザー満足向上への苦労話、
共同配送では参画企業数・ターミナル運営・時間制限などでの問題、またフォークリフト起因の
トラックドライバー事故防止への安全・品質管理の難しさなど、忌憚ない話は、会員皆さまにも関心高く、
多くのヒントを学ぶことが出来たと感じました。

 今回の講演の中で紹介された、「フォローなくして継続なし、継続なくして徹底なし、徹底なくして進歩・業績向上なし」
という言葉を、寺村部長様は大切にされており、また安全品質環境推進室 担当部長を兼務されていることもあり、
「日々の改善・日々の安全」を忘れず取り組まれている姿勢を覗うことが出来、改めて現場力の維持・向上の
重要性を認識した次第です。
(文責 高橋 敬次郎 日通総合研究所)

※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。
(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)
http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R1000000Ie9IfEAJ

◆高橋 敬次郎 氏
日通総合研究所 調査役(関西駐在)(元シャープ 物流推進センター所長)
JILSアドバイザー

 5月から翌年3月まで月に1度開催いたします関西ロジスティクス研究会の第1回会合を5月22日(金)
大阪リバーサイドホテルにて23名の出席者のもと開催をいたしました。

 主査(コーディネーター)には日通総合研究所(元シャープ)高橋 敬次郎氏をお迎えし、
ロジスティクスを通じ経営課題から現場課題まで参加者の方、講演者、コーディネータの3者より
自由闊達に意見交換をいたします。

関西ロジスティクス研究会【5月22日(金)】高橋主査コメント
 5月22日(金)に2015年度の初会合が開催され、メンバー皆さんのご紹介後、今回研究会メンバーの
近畿運輸局交通環境部物流課の杉本課長様から、「近畿運輸局の物流の取組」について、ご講演を頂きました。
 杉本様は、現在の国土交通省である運輸省(近畿海運局)入省後、運航部・総務部・企画観光部をはじめ、
旧関西国際空港(株)にも出向されたこともあり、幅広いご経験を積まれ、昨年4月から交通環境部物流課長として、
ご活躍されています。
 国土交通省としては、約34兆円の運輸業界も管轄し、平成26年7月公表された「国土のグランドデザイン2050」、
更に翌平成27年2月閣議決定された「交通政策基本計画」(平成26年?32年)を推進し、その中に物流政策も
多く盛り込まれており、また別途「総合物流施策大綱(2013ー2017)」でも、具体的な物流の取組に
力をいれているとのお話がありました。
 運輸業界の中核である物流業界は、約24兆円の事業規模と169万人の就業者を有し、
国際競争力や労働・環境問題、更には防災・地域対策など、諸課題を多く抱えていると述べられ、
近畿運輸局としても、「 1.国際物流戦略チーム 2.労働力不足対策 3.グリーン物流の推進 4.地域物流・手ぶら観光
5.災害対応 」を主に取組んでいるとのことでした。
 具体的には、阪神港・関西国際空港の機能強化の支援、トラック事業の取引適正化・労働力確保の
環境整備、モーダルシフト・コンテナラウンドユースなどのグリーン物流推進のサポート、貨客混載など
過疎地買い物弱者対策などについて、詳しく説明を頂きました。
 今回は国・地域全体の政策レベルの内容や動向について、数字を含めて教示頂いたことで、
改めて物流の重要性を認識したことと思います。

 千利休の言葉に、「 稽古とは 一より習ひ 十を知り 十よりかへる もとのその一 」という有名な歌があります。
メンバー皆様も、広い視野の勉強から現場の地道な活動まで取り組まれたことがあると思いますが、
今回は政策を知るという初心の気持ちで、お話を伺うことができたのではないでしょうか。
(文責 高橋 敬次郎、 日通総合研究所)

※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。
(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)
http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R1000000Ie9IfEAJ

◆高橋 敬次郎 氏
日通総合研究所 調査役(関西駐在)(元シャープ 物流推進センター所長)
JILSアドバイザー

2015年度「物流合理化賞」が決定!

日本ロジスティクスシステム協会と日本ロジスティクス研究会が共催する全日本物流改善事例大会にて発表された物流

改善事例の中から、特に優れた内容と成果が認められた改善事例に対して「物流合理化賞」、「物流合理化努力賞」が

贈られます。全日本物流改善事例大会2015では、「物流業務部門」「物流管理部門」の部門別に、30件の改善事例が発

表され、審査委員会での審査の結果、物流合理化賞3件、物流合理化努力賞4件が決定いたしました。


【物流合理化賞】

タブレット端末導入による作業標準化について(品質・効率の向上)

  発表者 : 佐川グローバルロジスティクス株式会社  野水 友也 氏


大型ビニール袋の取り出し性改善(大型ビニール袋の収納具の開発)

  発表者 : 株式会社スバルロジスティクス  川崎 久美香 氏 / 根岸 洋子 氏


メーカーに出来る物流改善「外装表示/設計の最適化」で、作業効率化、物流品質向上を目指す!

  発表者 : 味の素株式会社  伊従 護 氏


【物流合理化努力賞】

通信機器リサイクル業務の効率化

  発表者 : 株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコサービス  伊藤 祐子 氏


荷主企業と3PL企業による協同作業改善とゲイン・シェアリング

  発表者 : 株式会社おおさか協同物流センター  四元 克佳 氏 (物流技術管理士 45期)

  発表者 : 株式会社流通サービス  生田 育弘 氏


格納工程のバラツキ改善による生産性の向上

  発表者 : 東芝ロジスティクス株式会社 大分運輸株式会社  山内 節子 氏


検品・梱包効率の改善と出荷品質向上をローコストで実現

  発表者 : 株式会社ヒガシトゥエンティワン  窪田 一夫 氏


表彰事例の概要はこちらのパンフレット(PDF)をご覧ください。表彰事例の詳細は機関誌「ロジスティクスシステム 夏号」

(7月21日発行)に掲載および、JILS-netにて公開しております。


関連記事:全国の物流改善事例が集う!「全日本物流改善事例大会2015」開催報告
関連記事:「全日本物流改善事例大会」で物流改善の取り組みを発表しませんか?

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6月22日表彰式 受賞企業の皆様

日本ロジスティクスシステム協会と日本ロジスティクス研究会が共催する「全日本物流改善事例大会2015」が、4月21日・

5月19日(日)の2日間、青山ダイヤモンドホール(東京都港区)にて開催されました。本大会では2日間にわたり30の優れ

た物流改善の取り組みが発表されました。


物流改善対象範囲により「物流業務部門」「物流管理部門」の部門別に、現場での地道な取り組みが大きな成果となった

取り組みから、全社を巻き込んで行われた大規模な取り組みまで、多様な物流改善事例が発表されました。本大会へは

2日間で延べ474名の方々が参加し、発表を聴講しました。


【発表事例一覧】 全日本物流改善事例大会2015プログラム


当日の参加者からは「どの改善事例も大変参考になり、現在抱えている問題の解決に繋がるヒントを得られた」、「各社

の問題点に対しての熱い取り組みは大変刺激的で勉強になった」、「各社の改善に対する意気込みを実感し、当社も負

けずに改善に取り組むことを改めて決意させられた」などの声が多く寄せられ、本大会は物流の実務者同士が集う情報

交流の場として大きな成功を収めました。


発表された30の事例の中より、「現状把握度」「改善企画度」「改善実行度」「評価・定着度」「成果度」「表現力」「総合点」の

7つの視点から審査が行われ、「物流合理化賞」の表彰事例が決定します。(表彰事例は下記リンク先をご覧ください)


関連記事:2015年度「物流合理化賞」が決定!
関連記事:「全日本物流改善事例大会」で物流改善の取り組みを発表しませんか?

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全日本物流改善事例大会2015 発表会場       実行委員長挨拶/成蹊大学 渡邉 一衛 名誉教授
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                      事例発表の様子

 毎年当会で実施している「物流コスト調査」の昨年度の結果がまとまりました。

 概要版はページ下段からpdfファイルをダウンロードしてご参照ください。

 

図表1 売上高物流コスト比率(業種別)

 

図表2 物流コスト等の指数に見る直近の推移

概要版:2014コスト調査報告書.pdf

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なお、調査結果はJILSテーマ別研究会(東京開催)にて詳しくご紹介いたします。

詳しくは↓↓↓

研究会ご案内  http://jils.force.com/StudyDetail?productid=a0R1000000JRulMEAT

 

2014年度の物流コスト調査結果をまとめた報告書を販売いたしております

詳しくは↓↓↓

2014コスト調査報告書  http://jils.force.com/PublicationDetail?productid=a0R1000000JtbzlEAB


(JILS総研)

コンテナラウンドユースへの取組事例と参考資料紹介(コンテナラウンドユースフォーラム 事例発表資料より)

 2014年度の経済産業省補助事業(次世代物流システム構築事業)の成果発表の一環として、去る2015年3月12日に、JILS等主催により「コンテナラウンドユースフォーラム」を開催いたしました。
 当日の資料等(一部)を以下のとおり公表いたしましたのでお知らせします。

■コンテナラウンドユースフォーラム■

【開催概要】
 ・日 時 : 平成27年3月12日(木)13:30?16:30
 ・会 場 : 日経ホール
 ・主 催 : 公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会
 ・共 催 : 経済産業省、国土交通省
 ・後 援 : 一般社団法人日本経済団体連合会
 ・参加費 : 無料
 ・参加人数: 410名

プログラム等は以下をご参照ください。

http://jils.force.com/LectureDetail?productid=a0R1000000GrKpMEAV


当日の講演資料(一部)は以下のとおりです。
なお、資料はすべてpdfファイルです。 ※敬称略、順不同、所属役職は当時

【取り組み事例発表】

 キヤノン株式会社
  福森 恭一 (同社 ロジスティクス統括センター 副所長)

  キヤノン.pdf



 株式会社ジェイアール貨物・インターナショナル
  丹沢 仁
  (同社取締役 兼 日本貨物鉄道株式会社 国際物流開発部 部長代理)


  JR貨物.pdf


 埼玉県 
  古里 実 (埼玉県 都市整備部 副部長)

  埼玉県.pdf


 【パネルディスカッション】
「コンテナラウンドユースの取組を進めていく中で、インランドデポに向け
られる期待」

モデレーター
  増井 忠幸 (東京都市大学 名誉教授)

パネリスト
  荒井 文義 (株式会社太田国際貨物ターミナル 営業部長)
  犬井 健人 (日本通運株式会社 海運事業部 専任部長)
  岡部 正英 (佐野市長(栃木県))
  菊地 力 (久和倉庫株式会社 専務取締役)
  佐藤 孝之 (みなと運送株式会社 つくば支店 支店長)
  多田 秀明 (日本コンテナ輸送株式会社 営業部 部長)
  土本 哲也 (株式会社クボタ 機械海外総括部 物流企画グループ長)
  正木 裕二 (株式会社東芝 執行役常務附(ロジスティクス担当))

パネリストの企業取組事例等の紹介資料

  パネリスト各位の取組等の紹介.pdf

本件に関するお問い合わせ先:JILS総合研究所(電話:03-3436-3191)