関西ロジスティクス研究会の第2回会合として、6月19日(金)タカラ物流システム株式会社 寺村様より
ご講演をいただきました。
以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします
関西ロジスティクス研究会【6月19日(金)】高橋主査コメント
6月19日(金)に タカラ物流システム株式会社 事業開発部 寺村部長様より、
「タカラ物流システムの物流・ロジスティクスの取組み(現場作業の考え方、見える化の活用、
安全・品質の向上)」について、実践的で貴重な講演を頂きました。
平成19年5月に、6拠点を「西日本ロジスティクスセンター(LC)」(京田辺市)に集約し、
入出庫能力向上への「三面同時積卸バース」の活用、共同配送・流通加工・通販物流に対応した
「多機能総合物流倉庫」としての展開、平準化・同期化・流動化・単純化の機能を発揮した
「トヨタ生産方式による倉庫運営」、また先入・先出及びロット追跡可能な「コンピューター制御の倉庫・配車システム」、
更に空調・トイレ・浴室などのファシリティ面を整備した「人に配慮した作業環境」など、
幅広く運営のポイントやトータルコスト削減の方策について紹介頂きました。
また、具体的な取組みの一例として、得意先直送の拡大など配送体制の見直し・再編、
保管・ピッキング作業向上での在庫配置の改革、配車と倉庫側を連動したIT化の導入、
アナログ的な見える化での効率化推進、画像診断などを活用した安全・品質対策など、
直近にいたるまでの改革・改善の話がありました。
一方で、倉庫4Fにある通販・流通加工センターでは事業拡大に伴う作業精度やユーザー満足向上への苦労話、
共同配送では参画企業数・ターミナル運営・時間制限などでの問題、またフォークリフト起因の
トラックドライバー事故防止への安全・品質管理の難しさなど、忌憚ない話は、会員皆さまにも関心高く、
多くのヒントを学ぶことが出来たと感じました。
今回の講演の中で紹介された、「フォローなくして継続なし、継続なくして徹底なし、徹底なくして進歩・業績向上なし」
という言葉を、寺村部長様は大切にされており、また安全品質環境推進室 担当部長を兼務されていることもあり、
「日々の改善・日々の安全」を忘れず取り組まれている姿勢を覗うことが出来、改めて現場力の維持・向上の
重要性を認識した次第です。
(文責 高橋 敬次郎 日通総合研究所)
※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。
(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)
http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R1000000Ie9IfEAJ
◆高橋 敬次郎 氏
日通総合研究所 調査役(関西駐在)(元シャープ 物流推進センター所長)
JILSアドバイザー