関西ロジスティクス研究会2015 5月度(第1回)開催のご報告

 5月から翌年3月まで月に1度開催いたします関西ロジスティクス研究会の第1回会合を5月22日(金)
大阪リバーサイドホテルにて23名の出席者のもと開催をいたしました。

 主査(コーディネーター)には日通総合研究所(元シャープ)高橋 敬次郎氏をお迎えし、
ロジスティクスを通じ経営課題から現場課題まで参加者の方、講演者、コーディネータの3者より
自由闊達に意見交換をいたします。

関西ロジスティクス研究会【5月22日(金)】高橋主査コメント
 5月22日(金)に2015年度の初会合が開催され、メンバー皆さんのご紹介後、今回研究会メンバーの
近畿運輸局交通環境部物流課の杉本課長様から、「近畿運輸局の物流の取組」について、ご講演を頂きました。
 杉本様は、現在の国土交通省である運輸省(近畿海運局)入省後、運航部・総務部・企画観光部をはじめ、
旧関西国際空港(株)にも出向されたこともあり、幅広いご経験を積まれ、昨年4月から交通環境部物流課長として、
ご活躍されています。
 国土交通省としては、約34兆円の運輸業界も管轄し、平成26年7月公表された「国土のグランドデザイン2050」、
更に翌平成27年2月閣議決定された「交通政策基本計画」(平成26年?32年)を推進し、その中に物流政策も
多く盛り込まれており、また別途「総合物流施策大綱(2013ー2017)」でも、具体的な物流の取組に
力をいれているとのお話がありました。
 運輸業界の中核である物流業界は、約24兆円の事業規模と169万人の就業者を有し、
国際競争力や労働・環境問題、更には防災・地域対策など、諸課題を多く抱えていると述べられ、
近畿運輸局としても、「 1.国際物流戦略チーム 2.労働力不足対策 3.グリーン物流の推進 4.地域物流・手ぶら観光
5.災害対応 」を主に取組んでいるとのことでした。
 具体的には、阪神港・関西国際空港の機能強化の支援、トラック事業の取引適正化・労働力確保の
環境整備、モーダルシフト・コンテナラウンドユースなどのグリーン物流推進のサポート、貨客混載など
過疎地買い物弱者対策などについて、詳しく説明を頂きました。
 今回は国・地域全体の政策レベルの内容や動向について、数字を含めて教示頂いたことで、
改めて物流の重要性を認識したことと思います。

 千利休の言葉に、「 稽古とは 一より習ひ 十を知り 十よりかへる もとのその一 」という有名な歌があります。
メンバー皆様も、広い視野の勉強から現場の地道な活動まで取り組まれたことがあると思いますが、
今回は政策を知るという初心の気持ちで、お話を伺うことができたのではないでしょうか。
(文責 高橋 敬次郎、 日通総合研究所)

※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。
(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)
http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R1000000Ie9IfEAJ

◆高橋 敬次郎 氏
日通総合研究所 調査役(関西駐在)(元シャープ 物流推進センター所長)
JILSアドバイザー