2014年6月アーカイブ

「物流ABCによるコストの徹底削減基礎セミナー」を2014年6月24日(火)にJILS本部事務所(東京都港区)にて、28名の出席のもと開催いたしました。

冒頭、講師の株式会社湯浅コンサルティング コンサルタント 内田 明美子氏より、「物流センターには、多くの収益改善・経営改善の芽が眠っている。生産性や人員配置の妥当性、作業別収支やコスト削減余地、さらには、取引条件に依拠する顧客別のコスト格差や売上と対比した妥当性等を『見せること』・『気づかせること』が物流マンの役割の1つであり、その手法が物流ABCである」旨の説明がなされた後、具体的な物流ABCの計算ステップとその活用事例についての講義がなされました。

最後に、内田講師からは、「真の収益改善のためには、物流ABCを活用し、論理的に説明できるデータをそろえておくことが重要。実際に物流ABCを導入しようとする際に、困難なことに直面するケースもあるが、自社の物流センターでの活用等を検討してほしい」との言葉で締めくくられました。

<講義の様子>

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なお、本セミナーは、次回は2014年9月4日(木)に大阪で開催いたします。西日本地区の皆様のご参加を心よりお待ち申しあげております。

次回の大阪開催の詳細はこちらをご参照ください。

2014年度「物流合理化賞」が決定!

当協会と日本ロジスティクス研究会が共催する「全日本物流改善事例大会」にて発表された物流改善事例の中から、特に優れた内容と成果が認められた改善事例に対して「物流合理化賞」または「物流合理化努力賞」が贈られます。

全日本物流改善事例大会2014では、物流改善対象範囲により「物流業務部門」「物流管理部門」の部門別に、合計15件の改善事例が発表され、審査委員会での審査の結果、物流合理化賞3件、物流合理化努力賞3件が決定いたしました。

【物流合理化賞】
機械だけに頼らない人間力による作業改善
  発表者:飯塚運輸(株) 豊岡 真人 氏 (物流技術管理士 100期)

倉庫間送品仕分け作業時間の短縮
  発表者:(株)オカムラ物流 五本木 修 氏 (物流現場改善士 3期)
                    伊藤 大雄 氏

トヨタ式ノウハウの活用による通販入出荷業務の改善
  発表者:ホンダロジコム(株) 本多 正樹 氏

【物流合理化努力賞】
トヨタ生産方式(TPS)の手法を用いた改善プロジェクトの取組
  発表者:コクヨサプライロジスティクス(株) 井上 真治 氏

送品原価率の維持向上 ‐福岡方面積み合わせ便による積載率の向上‐
  発表者:(株)オカムラ物流 寺地 知行 氏

事務による改善推進 ‐『カスミ事務大部屋化方式』とは・・・‐
  発表者:(株)カスミ 齋藤 雅之 氏
              羽成 敦子 氏

表彰事例の概要は、こちらのパンフレット(PDF)をご覧ください。表彰事例の詳細は、6月30日発行の機関誌「ロジスティクスシステム6・7月号」に掲載および、JILS-netのライブラリーにて正会員向けに公開中です。

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6月19日表彰式 当協会西田会長と表彰者の皆様

2013年度経済産業省補助事業「省エネ型ロジスティクス等推進事業費補助金」により実施した調査の報告書を以下のとおり公表いたします。

いずれもPDFファイルとなります。

(1)

輸送効率改善による省エネルギー方策の研究報告書

 

(2)

コンテナラウンドユースの実態調査とモデル作成報告書

 

(3)

RFID情報の標準化による物流の効率化調査報告書

 

(4)

物流情報システムの連携、物流情報の可視化による物流の効率化調査報告書

 

(5)

海外の荷主に関する省エネルギー及び効率的な物流を実現している事例、並びに環境配慮及び高度なロジスティクスを実現する物流人材育成に関する調査報告書

 

(6)

物流機材の一貫利用による物流効率化のための調査研究報告書

 

※なお本報告書は、補助成果物の報告書に対し、公表を前提として一部修正を加えておりますのでご了承ください。

 

 2014年度最初の開催となる第108期物流技術管理士資格認定講座(東京開催)の開講式・プレミーティングが5月15日(木)、16日(金)に開催されました。

 本講座の最初のプログラムとなる「プレミーティング」では、講師の中野 昭男氏(のぞみ経営研究所 所長)、右田 政三氏(刈谷紙器(株) 顧問)の指導のもと、問題の発見と解決技法の習得やヒューマンネットワークの構築を目的としたグループ演習に取り組みました。

 講師より「問題には2種類あること」「問題解決のための8つのステップ」等についての講義がなされた後、受講者の皆様は、8つのステップのうちの5ステップ((1)問題の発見、(2)現状の把握、(3)目標の設定、(4)要因解析、(5)解決策の立案)に関する演習に、様々な業種、役職、年齢で構成されたグループメンバーとともに取り組み、最後に検討結果の発表がなされました。

 講義の最後に、中野氏、右田氏より、 「発生した問題や設定した問題を適切に把握、分析し、解決することは、物流技術管理士として不可欠な能力である。この2日間で習得した知識・技法で、ぜひ自身の業務で活用していただきたい、また、受講期間中にヒューマンネットワークも積極的に構築していただき、熱意ある物流技術管理士になっていただきたい」と受講者への期待の言葉で締めくくられました。

<会場写真1:グループ討議>

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<会場写真2:グループ発表>

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 現在、6月10日(火)より開講する第109期講座(大阪開催)をはじめとして、第110期から113期講座の受講申込を受け付けております。詳細プログラムや申込方法、昨年度(第102期から105期)の資格取得者のコメント等は下記URLをご参照ください。

http://www.logistics.or.jp/education/clm.html