2013年9月アーカイブ

九州経済産業局より、中国江蘇省・連雲港への調査団に関する情報が公表されていますので、

お知らせいたします。

中華人民共和国江蘇省連雲港(レンウンコウ)市において、「環黄海経済・技術交流会議」が

11月 6日(水)? 7日(木)、日本国政府、中国政府、韓国政府と共同開催されます。


本会議の開催に併せ、経済交流訪問団(団長:麻生 泰 氏 九州経済国際化推進機構会長、

顧問:廣實郁郎 氏 九州経済産業局長)を11月5日(火)?11月8日(金)(3泊4日)の日程で

派遣いたします。


今回の連雲港会合では、全体会議に加え、交通物流フォーラムを開催し、3国の港湾物流や

ユーラシアランドブリッジとの接続等についての各国企業による事例発表等を行うとともに、

江蘇沿海中枢港である連雲港コンテナ埠頭の視察等を盛り込んでおります。

同会議のプログラムを活用し、環黄海圏域におけるアジアビジネスの拡大と

3国・地域間交流の促進、経済界、行政間とのネットワークづくりを図っていただくため、

参加者を広く全国から募集しております。

詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.kyushu.meti.go.jp/event/1309/130920.html

問い合わせ先:
◆経済交流訪問団の企画、内容などについて
   九州経済産業局 国際部 国際事業課 石丸、細川(電話:092-482-5942)
   九州経済連合会 国際部 瀬崎(電話:092-761-4261)
◆経済交流訪問団の旅行工程などについて(福岡空港以外の空港を利用して参加される方など)
   西鉄旅行 福岡支店 (電話:092-525-2211)

九州ロジスティクス活性化研究会の第3回会合を9月20日(金)にホテルセントラーザ博多にて28名の出席のもとに開催いたしました。

「見える化」が経営のキーワードとして注目されている今日、Webやクラウド、スマートフォーンやタブレット等のICTの急速な進展により、大変廉価に活用出来る時代を迎えています。

また、ほぼリアルタイムで国内はもとより海外の業務状況を把握出来る様になりました。

しかし、物流・ロジスティクスは極めて業際的(荷主企業と物流企業連携)な活動であり、社会システムであります。

このICTを産業界全体として有効活用するための物流・ロジスティクスのプラットフォームの構築が必要不可欠であること痛感しました。

 

★研究会の詳細はこちら↓※会期途中のご参加も歓迎いたします!

http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R10000002KmA6EAK

 

 

九州ロジスティクス活性化研究会

第3回会合【9月20日(金)】高田主査コメント

9月20日(金)の九州ロジスティックス活性化研究会の第3回研究会は、(株)ロジスティックス・サポート&パートナーズ代表取締役社長の黒澤明様より、「物流経営・業務品質管理と収支日計」というテーマで講演頂きました。

前半は物流業務の可視化状況について、後半は輸配送業務の収益と「収支日計」についてお話頂きました。

前半は、物流企業の経営環境が厳しさを増す中では、日常業務の"結果"を見るのではなく、「可視化」と「PDCA」によって業務の"経過"を適宜管理し、ミスやロスを最小限に抑えることの重要性について強調されました。その際に、運行稼働状況や車両管理の「見える化」が重要となりますが、スマートフォンを利用した取り組みも一部始まっているという事例の紹介も頂きました。これに関する質疑応答では、スマートフォンによる管理は、ドライブレコーダーに加えてデジタコの管理に関する国の規制の動きもあるため、どのような方向に落ち着くかはまだ不透明との現状認識が共有されました。

後半の「収支日計」について、まず「生産性トップ20企業の9割が収支日計を導入しているのに対して、それ以外の企業の導入は3割弱にしか達していない」という物流生産性調査(2010)の結果が示され、PDCAを速く回すための収支日計の重要性について、現場レベルでの導入経験を踏まえた説明がなされました。

データの収支日計を行うためのデータの「見える化」は、ともすればITシステム投資などハードルの高さをイメージしてしまいがちですが、黒澤社長の説明は、「まずはエクセルで簡単に始めてみて、どんなデータをどう管理すれば知りたい情報が得られるか、管理のコツを掴んでからシステム投資へと移行すれば良い」や、「正確性よりスピード重視」、「数字は全て社内でオープンにし、頑張る社員が辞めない仕組みにする」、「成績表と配車表をリンクさせてやる気のある社員のモチベーションを上げることで、配車係とドライバーとのトラブルを解消する」といった、たいへん判りやすい管理上のコツについても数多く説明いただきました。

実は、私が専門とするアントレプレナーシップの分野では、先が不透明な環境でどのように行動することが有利な結果を生むかについて研究が進んでおり、そこには(1)手持ちの手段を使ってとにかく速く行動する、(2)可能な範囲の資源投入に留める、(3)他人の力を借りる、(4)まず試してみて、そこからフィードバックを得て次の行動に移るというサイクルを速く回す、というCreActionと呼ばれる行動様式が成功の条件だということが明らかとなっています。

今回の黒澤社長のお話を聞きながら、先行き不透明な時代におけるCreActionの重要性について、改めて確認できたことも大きな収穫でした。

(文責 高田 仁、九州大学大学院経済学研究院)

 

◆高田 仁 氏

 

九州ロジスティクス活性化研究会 主査

JILS九州ロジスティクス委員会副委員長

九州大学大学院 経済学研究院 准教授

九州研究会主査.bmp

1990年に九州大学工学部卒業後、大手メーカーに勤務。1995年に九州大学大学院(工学研究科建築学専攻)にて修士課程を修了、コンサルタント会社にて学術研究都市やサイエンスパークなど地域計画の立案に従事。1999年、(株)先端科学技術インキュベーションセンター(CASTI、現東大TLO)の経営に参画し、2002年まで同社取締役副社長兼COO2003年に九州大学ビジネス・スクール助教授。同年10月から2010年まで九州大学知的財産本部技術移転グループリーダーを兼務。2005年から2010年まで総長特別補佐。2007年九州大学ビジネス・スクール准教授。また、2009年から翌年まで米国MIT(マサチューセッツ工科大学)客員研究員、その後、九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センターの設立に参画し、2010年より同センター兼務。

平成25年度「省エネ型ロジスティクス等推進事業費補助金(省エネルギー型物流を推進するための課題、海外における事例等に関する調査事業)」の採択結果について

平成25年9月24日

 平成25年度「省エネ型ロジスティクス等推進事業費補助金(省エネルギー型物流を推進するための課題、海外における事例等に関する調査事業)」の委託先について、平成25年8月5日(月)から平成25年8月23日(金)までの期間をもって公募を行ないました。

 応募のあった提案について、当協会による予備選定の後、有識者による本選定を行った結果、下記の応募者を採択先として決定いたしましたので、お知らせいたします。

テーマと採択事業者

1.テーマ:海外の荷主に関する省エネルギー及び効率的な物流を実現している事例、並びに環境配慮及び高度なロジスティクスを実現する物流人材育成に関する調査
  ・採択事業者:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

2.テーマ:輸送効率改善による省エネルギー方策の研究
  ・採択事業者:株式会社日本能率協会総合研究所

3.テーマ:コンテナラウンドユースの実態調査とモデル作成
  ・採択事業者:株式会社三菱総合研究所

4.テーマ:RFID情報の標準化による物流の効率化
  ・採択事業者:みずほ情報総研株式会社

5テーマ:.物流情報システムの連携、物流情報の可視化による物流の効率化
  ・採択事業者:みずほ情報総研株式会社

6.テーマ:製販配の物流機材の一貫利用による物流効率化のための調査研究
  ・採択事業者:該当なし
  *本テーマはあらためて再公募を行います。公募については後日当協会のHPでお知らせします。

お問合せ先
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会 省エネ事業担当
電話:03-3436-3191
電子メール:shoene@logistics.or.jp
当協会会員企業でもあります、サカタウエアハウスのメールマガジンに、「コンテナラウンドユース」に関する簡単な解説記事を寄稿しました。


グローバル化により、輸出入量が増大する一方、港湾近辺の混雑が緩和しないこともあり、コンテナラウンドユースによるコンテナ輸送の効率化に対する関心が高まっています。

比較的ポピュラーな物流改善策でもありますが、ウェブ上にまとまった情報がないように見受けられましたので、基礎的な内容・論点をまとめて寄稿させていただきました。

ご関心のある方はご参照ください。

(担当:JILS総研)

 本年6月より開講しております第103期物流技術管理士資格認定講座(大阪開催)の講義をご紹介します。

 9月3日(火)に開催された第9単元「在庫管理とSCM」の中で、株式会社ロジスティクス・コンセプト 代表で、JILSが主催する月例会形式の研究会「ロジスティクスシステム研究会」 主査の大橋 進氏より、「SCMの実務」についてご講義いただきました。

 講義の冒頭、大橋氏から「サプライチェーンを管理する上で最も重要なポイントは、サプライチェーン上の在庫を管理することであり、それが荷主企業の生命線を握っている」と、在庫の管理の重要性についてご説明いただいた後に、この「在庫を管理する」中に含まれてくる調達、生産の業務や需要予測、PSI計画、計画サイクル、在庫の見える化などについて、自動車や日用雑貨などを例にあげながら、分かりやすくご説明いただきました。

 荷主企業の物流部門においても、上記の領域等に関与しているケースは少ないかと思います。しかしながら、在庫の適正化を進める上では、これらを含めて統合的に見る部門(人材)が必要だと実感しました。また、物流企業においても、自社の業務とは無関係と考えるのではなく、荷主企業で行っている在庫管理に関する基本的な知識を習得した上で、荷主企業にあった提案を行うことが、今後ますます重要になると思いました。

 

【参考】ロジスティクスシステム研究会 年間を通じた固定メンバーで、参加者相互の事例発表、ディスカッションを中心に、専門家の解説などを通じて、経験・情報交流をはかるとともに、ヒューマンネットワークを形成する場です。今年度も5月よりスタートしております。(期中参加も受けつけております。)

http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R10000000FFwpEAG

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<大橋氏>                             <講義会場風景>

 

「平成25年度省エネ型ロジスティクス等推進事業(自家物流事業者等が行う物流業務の自動化や拠点集約等を通じた物流効率化促進に資する先行的取組の実証事業)」に係る補助事業者の公募について

  このたび、公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会(以下、「協会」という。)は経済産業省から「平成25年度省エネ型ロジスティクス等推進事業費補助金(荷主の物流効率化促進に資する先行的取組の実証事業)」の執行団体として採択されました。
そこで『自家物流事業者等が行う物流業務の自動化や拠点集約等を通じた物流効率化促進に資する先行的取組の実証事業』を実施する補助事業者を公募により選定することといたしました。応募される方は、以下の公募要領(詳細は、添付公募要領及び交付規定をご覧ください)に従い、応募書類を協会まで提出してください。 

【公募要領】

1.件名
『自家物流事業者等が行う物流業務の自動化や拠点集約等を通じた物流効率化促進に資する先行的取組の実証事業』 

2.背景と目的
東日本大震災以降、省エネルギー化の抜本的強化が必要となる中で、我が国の最終エネルギー消費量の約2割を占める運輸部門、とりわけ物流分野の省エネルギー化を進めることが重要視されています。物流分野の省エネルギー化に関しては、我が国産業を担う企業の経済活動・成長を維持しつつ、これを推進することが必要であり、このため、物流体系の効率化を基軸とした対策が強く要請されています。
上記の背景に照らし、本事業では、荷主による物流体系の効率化等に資する先行的な取組を支援し、我が国物流分野の省エネルギー化を促進することを目的とします。
 
3.補助対象事業
  対象となる事業は、事業の目的を達成するために充分に有効な取組であって、次の要件を満たすものとします。
  1)物流分野の省エネルギー化が図られている取組であること
  2)物流体系の効率化が図られている取組であること
  3)物流拠点の集約化が図られている取組であること
  4)物流機能の自動化が図られている取組であること
  5)商慣行の改善につながる先進的な取組であること

4. 補助事業者
  補助事業者は、法人格を有している民間企業等で次の要件を満たすことが必要です。
  1)補助事業を的確に遂行するに足る技術的能力を有すること
  2)補助事業を的確に遂行するのに必要な費用のうち、自己負担分の調達に関し経理的基礎を有すること
  3)補助事業に係る経理その他の事務について的確な管理体制及び処理能力を有すること

5. 補助対象経費
  荷主が行う物流拠点の集約、作業の自動化等を通じた物流効率化に関する先行的・実証的な取組に関する事業に必要な経費。
  補助対象経費の内容は以下のとおりです。

 <区分>事業費
 <内容>自家物流事業者等による拠点整備等物流効率化事業の実施に必要な
       機械装置等の設計、購入、製造又は据付等に要する経費
   

  ※直接経費として計上できない経費:
   ・建物等建設に要する経費
   ・事業内容に照らし当然備えておくべき備品等(机、椅子、書棚等什器類、事務作業のみに
    供するための機器等)
   ・事業実施中に発生した事故・災害の処理のための経費
   ・その他事業に関係ない経費

6. 補助率及び補助金限度額
  補助率は補助対象経費の1/2以内とし、補助金は2億6千5百万円を上限とします。

7. 事業期間
  事業期間は、以下のとおりとします。
   事業開始日:公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会による交付決定日
   事業完了日:平成26年2月28日(金)を最終期限とする

8.公募期間及び説明会の日程
  1) 公募期間
   平成25年9月5日(木)? 平成25年9月19日(木)17時00分まで(必着)
  2) 説明会の日程
   (1)開催日時:平成25年9月10日(火) 11時?12時
   (2)会場:公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会 会議室
        東京都港区海岸1-15-1 スズエベイディアム3階

   説明会への参加を希望する方は、「9.問い合わせ先・応募書類送付先」の
  メールアドレスへ、9月9日(月)15時までにご連絡ください。連絡の際は、メール
  の件名(題名)を必ず「省エネルギー型補助事業説明会出席登録」とし、本文に
  「所属組織名」「出席者の氏名(ふりがな)」「所属(部署名)」「電話番号」「FAX番号」
  「E-mailアドレス」を明記願います。
   なお、会場の都合により、説明会への出席につきましては、応募単位毎に2名
  まででお願いいたします。説明会の会場につきましては、ご登録頂きました、
  「E-mailアドレス」までご連絡いたします。また、出席者多数の場合は説明会を
  複数回に分け、時間を調整させて頂くことがありますので、予めご了承ください。
     ※説明会への出席は申請するための条件ではありません。

9.問い合わせ先・応募書類送付先 
 公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会  省エネ型補助事業担当 宛
 〒105-0022 東京都港区海岸1-15-1 スズエベイディアム3階
 TEL:03-3436-3191 FAX:03-3436-3190

資料1_平成25年度省エネ型ロジスティクス等推進事業公募要領.pdf

JILSでは9月10日、11日の2日間、展示会「ロジスティクスソリューションフェア2013」の同時開催講演会として、ロジスティクスの最新動向・最新事例について紹介する「ロジスティクスフォーラム」を下記プログラムにて開催いたします。

ホームページからの事前登録により、無料にてご参加いただけます。

各セッション先着200名様となっておりますので、お早めにご登録ください。


【ロジスティクスフォーラム プログラム】

《特別講演?》 910日(火)9:30?10:15

『震災を経て改めて考える、

セキュアなグローバルサプライチェーンの構築』

プライスウォーターハウスクーパース株式会社 松崎 真樹 氏

 

《特別講演?》 911日(水)9:30?10:15

ICT活用によるロジスティクスの効率化と

お客様満足度向上への挑戦』

らでぃっしゅぼーや株式会社 鈴木 康信 氏


《会場》

東京ビッグサイト 会議棟6F 「605・606」会議室

 

ロジスティクスフォーラムの詳細・事前登録は下記URLご参照ください。

http://www.logistics.or.jp/exhibition/LSF2013/r-forum.html