2015年10月アーカイブ

JILSでは、ロジスティクス推進に向けて優れた実績をあげた企業を表彰する「ロジスティクス大賞」を設けております。

このたび、「ロジスティクス全国大会」におきまして、2015年度の受賞企業の表彰式と受賞記念講演が行われ、ロジスティクス大賞選考委員会 圓川隆夫委員長(東京工業大学 名誉教授)より、記念楯が授与されました。

※受賞企業は以下の各企業となっております。

ロジスティクス大賞
大塚倉庫株式会社
「共通プラットフォームの進化 -2回転配送を実現してトラック不足を解消する仕組み-」

ロジスティクス大賞 業務改革賞
株式会社デンソー/株式会社デンソーロジテム/株式会社デンソーITソリューションズ
「輸送ネットワークの最適化」と「コンプライアンスを遵守した乗務員に優しい輸送」を両立させた次世代輸送マネージメントシステムの構築」

ロジスティクス大賞 奨励賞
リコーロジスティクス株式会社
「通販物流センター再構築による、物流センターオペレーションの技術革新と、物流ネットワーク全体最適化の実現」

ロジスティクス大賞 環境賞
ユニリーバ・ジャパン・サービス株式会社
「環境負荷を低減する包括的ロジスティクスシステムの構築」

 

 

圓川選考委員長と受賞者の皆様                   大塚倉庫株式会社殿

全体.JPG 大塚倉庫.JPG

株式会社デンソー/株式会社デンソーロジテム

/株式会社デンソーITソリューションズ殿               リコーロジスティクス株式会社殿

デンソー.JPG リコー.JPG

ユニリーバ・ジャパン・サービス株式会社殿

ユニリーバ.JPG

 関西ロジスティクス研究会の第5回会合として、9月18日(金)にメンバー事例発表としてエア・ウォーター株式会社

西村様、ゲスト講演として、2014年度ロジスティクス大賞業務改革賞を受賞された丸二倉庫株式会社国分様より

ご講演をいただきました。

以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【9月18日(金)】高橋主査コメント

 9月18日(金)に、エア・ウォーター株式会社 物流戦略部 情報企画グループ 西村グループリーダー様から、

『グループの物流実態を可視化し、いま物流改革の実現に臨む』というテーマを、また丸二倉庫株式会社 首都圏業務部

国分課長様から、『中小企業が生き残りをかけて「HIGHLY-COMPETITIVE-LOGISTICS SYSTEM BY

MARUNI' STAFF R&D"2"新「全社的常時スタッフ最適配置システム」の実現』についての、二つの講演を

頂きました。

 エア・ウォーター株式会社様は、産業ガスを母体に232社のグループ会社を有され、幅広い業容を展開されておられま

す。

 物流子会社(エア・ウォーター物流株式会社など)を持たれていますが、更なる「内部集約、幹となる事業活動、物流費

把握・管理」の課題解決のために、昨年7月から物流戦略部が中心となり、具体的推進を図られています。

 特に、多くのグループ会社の物流について、実態調査表や現場ヒアリングなどを通じて、現状分析・問題点把握を行

い、重複的な物流業務の解消や、運賃の平準化・適正化などのテーマを取り上げられ、すでに地域毎に物流改革の

推進途上にあられます。

少数精鋭での取り組み・目標と推進項目の明確化・スピードの早さなど、驚かされることが多く、物流改革の取り組み

方法で、参考となる点が多くあったと思います。

丸二倉庫株式会社様については、2000年度のロジスティクス大賞努力賞を受け、今回2014年度ロジスティクス

大賞業務改革賞を受賞されるなど、会社挙げての色々な物流改革・改善活動を展開されておられ、評価が高い

会社であります。

今回の受賞テーマも、アパレルなどの変化の激しい業界での物流受託(3PL)において、LOW-COST運営の更なる

追求と高精度管理、HIGH-SPEED処理・波動対応力の同時実現を図り、より高いLOGISTICSの取り組みを

されています。具体的には、各事業所での従業員(社員・パート)の多能工への育成・拡大を、「習熟度進捗管理システ

ム」「Original supporting Softwareの開発」で構築しておられる点は興味深いものがありました。

 更には、企業運営の土台として、30年に及ぶ『MQCCサークル活動や、「私の提案制度」』などで、日々の業務で

マンネリにならず推進されておられるノウハウ(トップ層の理解と指導・ボトムアップの両立と定期的な表彰・交流活動、

パートの応分評価など)は、大いに参考になるところであります。

 以前に、「インプット(知識習得)なくして、アウトプット(知恵発揮)なし。」という言葉紹介しましたが、今回のような

物流改革・改善活動の事例を、「五感(視覚・聴覚で全体の9割)」を通じて身に付け、仕事に更に活かされていくことを

願っています。

(文責 高橋 敬次郎 日通総合研究所)

※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。

(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)

http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R1000000AXbQSEA1

 京阪神都市圏交通計画協議会では、近畿圏における様々な物の動きや事業所の立地特性を調査することにより、物の動きが都市交通に及ぼす影響や事業所の物流拠点立地ニーズを把握し、今後の物流に関連する様々な課題への対応方策を検討するために、昭和50年より10年毎に物流調査を実施しています。

 このたび、第5回目の調査となる近畿圏物資流動調査を平成27年10月から11月までの2ヵ月間にわたり、無作為に抽出した近畿圏(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)に立地する事業所と企業を対象に、物流調査(アンケート調査)を実施します。

 つきましては、「物流担当者様」宛に調査票を郵送いたしますので、ご協力いただきますよう、よろしくお願いします。

 詳細につきましては、ホームページに掲載しておりますので以下のURLをご覧ください。

URL:https://www.kinki-buturyu.jp/gaiyou.pdf

 

調査主体:京阪神都市圏交通計画協議会(国土交通省・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・京都市・大阪市・堺市・神戸市他)

問合せ先:近畿圏物資流動調査 調査実施本部 TEL: 0120-141-666