関西ロジスティクス研究会の第5回会合として、9月18日(金)にメンバー事例発表としてエア・ウォーター株式会社
西村様、ゲスト講演として、2014年度ロジスティクス大賞業務改革賞を受賞された丸二倉庫株式会社国分様より
ご講演をいただきました。
以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。
関西ロジスティクス研究会【9月18日(金)】高橋主査コメント
9月18日(金)に、エア・ウォーター株式会社 物流戦略部 情報企画グループ 西村グループリーダー様から、
『グループの物流実態を可視化し、いま物流改革の実現に臨む』というテーマを、また丸二倉庫株式会社 首都圏業務部
国分課長様から、『中小企業が生き残りをかけて「HIGHLY-COMPETITIVE-LOGISTICS SYSTEM BY
MARUNI's STAFF R&D"2"」新「全社的常時スタッフ最適配置システム」の実現』についての、二つの講演を
頂きました。
エア・ウォーター株式会社様は、産業ガスを母体に232社のグループ会社を有され、幅広い業容を展開されておられま
す。
物流子会社(エア・ウォーター物流株式会社など)を持たれていますが、更なる「内部集約、幹となる事業活動、物流費
把握・管理」の課題解決のために、昨年7月から物流戦略部が中心となり、具体的推進を図られています。
特に、多くのグループ会社の物流について、実態調査表や現場ヒアリングなどを通じて、現状分析・問題点把握を行
い、重複的な物流業務の解消や、運賃の平準化・適正化などのテーマを取り上げられ、すでに地域毎に物流改革の
推進途上にあられます。
少数精鋭での取り組み・目標と推進項目の明確化・スピードの早さなど、驚かされることが多く、物流改革の取り組み
方法で、参考となる点が多くあったと思います。
丸二倉庫株式会社様については、2000年度のロジスティクス大賞努力賞を受け、今回2014年度ロジスティクス
大賞業務改革賞を受賞されるなど、会社挙げての色々な物流改革・改善活動を展開されておられ、評価が高い
会社であります。
今回の受賞テーマも、アパレルなどの変化の激しい業界での物流受託(3PL)において、LOW-COST運営の更なる
追求と高精度管理、HIGH-SPEED処理・波動対応力の同時実現を図り、より高いLOGISTICSの取り組みを
されています。具体的には、各事業所での従業員(社員・パート)の多能工への育成・拡大を、「習熟度進捗管理システ
ム」「Original supporting Softwareの開発」で構築しておられる点は興味深いものがありました。
更には、企業運営の土台として、30年に及ぶ『MQCCサークル活動や、「私の提案制度」』などで、日々の業務で
マンネリにならず推進されておられるノウハウ(トップ層の理解と指導・ボトムアップの両立と定期的な表彰・交流活動、
パートの応分評価など)は、大いに参考になるところであります。
以前に、「インプット(知識習得)なくして、アウトプット(知恵発揮)なし。」という言葉紹介しましたが、今回のような
物流改革・改善活動の事例を、「五感(視覚・聴覚で全体の9割)」を通じて身に付け、仕事に更に活かされていくことを
願っています。
(文責 高橋 敬次郎 日通総合研究所)
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