5月から翌年3月まで月に1度開催いたします関西ロジスティクス研究会の第1回会合を5月20日(金)大阪リバーサイ
ドホテルにて17名の出席者のもと開催をいたしました。主査(コーディネーター)には日通総合研究所(元シャープ)
高橋 敬次郎氏をお迎えし、ロジスティクスを通じ経営課題から現場課題まで参加者の方、講演者、コーディネータの
3者より自由闊達に意見交換をいたします。
関西ロジスティクス研究会【5月20日(金)】高橋主査コメント
5月20日(金)に2016年度のスタートとして、初めに会員皆様の自己紹介及び事務局からの年間スケジュールなどの
オリエンテーションがあり、その後に近畿経済産業局 岡村課長補佐様より「物流効率化に向けた経済産業省の取組」
についてご講演を頂きました。
岡村様が所属されている産業部 流通・サービス産業課は、近畿地域2府5県の経済産業省の代表機関として「中心
市街地・商店街の活性化、大規模小売店舗立地法の普及啓発、物流効率化の促進」を中心に活動されていますが、
今回は経済産業省全体の物流効率化等の取り組みについて、お話し頂きました。
まず冒頭では、物流業界は約24兆円(日本のGDP比5%)、就業者約173万人(全産業比3%)を抱え、わが国
産業の一役を担っているものの、トラックドライバー不足や給与・労働環境の問題など多くの課題を有する実情を、
数字を交えて紹介されました。これらの問題については、後ほどのフリーディスカッションでも、会員皆様とのやり取りが
多くあり、関心の高いテーマと改めて痛感した次第です。
この後、荷主企業側の要望・課題を「1.より速く、より安く、2.確実に、効率的に届ける、3.省エネルギー化、
4.新たな物流システムの構築」に整理され、経済産業省として、荷主企業に対しての具体的な物流効率化支援例を
挙げて、詳しくご説明頂きました。継続テーマの「次世代物流システム構築事業費補助金」(H28年度1.4億円)以外に、
新規として「ロボット導入実証事業(同23.0億円)」「スマートモビリティシステム研究開発・実証事業(同18.8億円)」
などの支援強化策は、私たち業界の課題解決(物流業務の自動化-ロボット化-や、輸送の効率化・安全性確保-自動
走行システム等-)に近い将来大きく寄与していくと思われ、参考となる点が多くありました。
今回、岡村様には初回に相応しく、物流業界を俯瞰したご講演を頂きましたが、改めて、この場をお借りして感謝申し
上げる次第です。また、本研究会が今後とも、時間を忘れるくらい(配布メモ「ベルグソンの法則」のように)、充実した
会合であり、更に会員同士での人的交流・情報交換などが深まって参りますよう、願って止みません。
(文責 高橋 敬次郎、 日通総合研究所)
※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。
(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)
http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R5F00000R9wJ8UAJ
◆高橋 敬次郎 氏
日通総合研究所 調査役(関西駐在)(元シャープ 物流推進センター所長)
JILSアドバイザー