関西ロジスティクス研究会10月度(第6回)開催のご報告

 関西ロジスティクス研究会の第6回会合として、10月23日(金)に大阪港の見学会を実施いたしました。以下、コーディ

ネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【10月23日(金)】高橋主査コメント

 10月23日(金)に、昨年の神戸港訪問に続いての港湾視察の現場研究会を行いました。冒頭に大阪市港湾局

川井田課長様から、「大阪港の概要説明および今後の戦略について」のお話があり、その後、好天のもと海上から

大阪港を視察することが出来ました。

 大阪港は、5年前(平成22年8月)に神戸港を含めた阪神港として、国策の「国際コンテナ戦略港湾」に選定され、

関西地域の貿易復権と港湾整備に向けて、本格的な取り組みが始まっている状況にあります。承知の通り、大阪港

は立地上の観点から見て、アジアと密接な関係があり、アジア貿易のウエイトが95%、中でも中国(香港含む)とは

55%を占める数字には納得できるものがあります。

 その大阪港の取扱貨物量(2014年)は86百万トン、内貿:外貿の貨物が約6:4とバランスある比率となっているもの

の、外貿貨物はトンベースで輸出:輸入の比率が約3:7と輸入偏重になっている状況にあること、また近隣の巨大港で

ある釜山港(20141868万TEU)が日本のコンテナ取扱量と同等規模を有し、欧米を含む船社の関係上、西日本の

各港からの横持ち貨物が相当あることなど、大阪港として対応すべき課題があることも説明頂きました。

 勿論、その対策の一つとして、夢洲コンテナ埠頭の整備(水深16M、岸壁延伸など)を進め、今後関西発の欧米・

アジアへの輸送拡大などを目指して、貨物・船社等の誘致を強化されていることなど、元気付けられるお話もありま

したが、中長期的な取り組みも多く、その大変さを認識することが出来たと考えます。

 ご説明を頂いた後、約1時間かけて、大阪港の舞洲・夢洲・咲洲をつぶさに、海上から視察しましたが、舞洲の

内貿埠頭や夢洲のコンテナ埠頭、また咲洲のフェリーターミナルの状況など、大阪港の物流機能強化の実態を、

海上から一望で見て知ることが出来ました。神戸港の時と同様に、日ごろ経験できない視察は、参加者様にとっても

貴重な体験でした。

 今回の視察では、大阪市港湾局の皆様には多大のご協力を頂きましたが、この場をお借りして、改めて、お礼と感謝を

申し上げます。

(文責 高橋 敬次郎 日通総合研究所)

※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。

(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)

http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R1000000AXbQSEA1