関西ロジスティクス研究会3月度(第11回)会合のご報告

 関西ロジスティクス研究会の第11回会合として、3月20日(金)ライフコーポレーション高岡様よりご講演をいただきました。以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

 関西ロジスティクス研究会【3月20日(金)】高橋主査コメント
 3月20日(金)に株式会社ライフコーポレーション 物流部の高岡様より、「ライフコーポレーションの物流戦略 取り巻く現況と今後!」について、ご講演を頂きました。
 株式会社ライフコーポレーション様は、スーパーマーケット業界の厳しい競争の中で、食品中心に成長を続けておられ、近畿圏140店・首都圏107店を有しながら、今後も積極的な出店拡大(中期計画は各200店舗目標)を目指されています。
 この成長過程で、都市部優先の店舗配置への最適な配送や、媒体(チラシ、WEB)展開時の売上急増、また食品温度の多様化・鮮度の維持管理徹底などの課題に対して、物流部門として多くの課題を抱え、その対策に奔放されておられるとのことでした。
 例えば、狭い都市部道路での3トン車活用やカテゴリー別納品・納品時刻の見直し、また繁忙時の事前必要車両確保・自動発注と在庫アイテム管理による物流波動の吸収、更には3温度帯のきめ細かい物流品質の確保(チョコレート類の低温車両での独自配送など)といった対策を説明頂きました。
 勿論、業界としての流通BMS(ビジネスメッセージ標準)や物流クレート(透かし梱包)の標準化にも率先して参画されており、商物流面での効率的な活動も行われています。
 今後は、上記対策のレベルアップはもとより、トラック稼働率の向上や納品入荷車両の混雑回避などに対して、新たな施策を検討されています。
 高岡様は、情報システム部門や人事労務部門などを経験された後に、物流部門を任され、現在キャリアスタッフとして、ご活躍されています。

 今年度は、現場見学・視察4回を含めて11回開催されましたが、今回の最終回も、会員皆さんにとって、企業物流のノウハウをご教示頂きましたご講演内容が参考になったことと思います。
 昨年5月の最初のコメントで、「INPUTなければOUTPUTなし」という言葉を使いましたが、まさに知識を数多く受け入れ、知恵を搾り出してこそ、成果につながるものと思っています。今後とも、この研究会を通じて、会員皆さんが成果を生み出され、ご活躍されんことを祈っています。
(文責 高橋 敬次郎  日通総合研究所)