関西ロジスティクス研究会2月度(第10回)会合のご報告

 関西ロジスティクス研究会の第10回会合として、2月13日(金)スクロール360高山様よりご講演をいただきました。 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【2月13日(金)】高橋主査コメント
 2月13日(金)に「株式会社スクロール360」の高山取締役 オムニチャネル戦略室長様より、「オムニチャネルの進展による物流の変化」について、ご講演を頂きました。
 まだ聞きなれない「オムニチャネル」という言葉は、「ネット通販と店舗とを融合して顧客に提供し、自由にチャネルを使い分けられるようにする」という意味で、昨年が「オムニチャネル元年」と言っていいほど新しい用語だそうです。ネットを活用して、パソコン・スマートフォン更には店舗で、商品購入・受け渡し・アフターサービスまで対応する内容で、実際に成功している企業はまだ少ないようです。「株式会社スクロール360」様は、ネット通販をサポートするトップ企業であり、且つこのオムニチャネルの組み立てから物流に至る総合的な支援を事業とされています。
 今回、オムニチャネル物流において、例えば衣料通販での実物撮影・採寸から裾直しまでカバーする「ファクトリー化した物流センター」や、初回ユーザーへの折り鶴同梱・クラフトテープやパッケージの一工夫・後払いサービスなどの「おもてなし物流」のお話し、更に失敗・成功事例のご紹介など、実践的で参考となる数多くのポイントをご教示いただきました。

 企業活動の上で、戦略づくりやその遂行は大切ですが、今回のネット通販とオムニチャネルを狙いとして、新たに物流を包含した該社の取り組みは、正に素晴らしい「着眼点」と感じました。
 今月ダイヤモンド社からノウハウ本を2冊は発刊されるとのことで、今回学んだ色々な内容が、人口に膾炙されますことを願っています。
(文責 高橋 敬次郎  日通総合研究所)