九州ロジスティクス活性化研究会報告「北九州市物流拠点化基本戦略基本方針」について

九州ロジスティクス活性化研究会2013が、6月21日(金)より企業と行政機関の方々32名の登録のもとに、「ロジスティクス戦略と物流品質」を年間テーマに活動を開始いたしました。

 本年度から研究会主査をお務めいただいております高田 仁 様(九州大学大学院 経済研究院 准教授)のご協力のもとに主査コメントをご紹介いたします。

 つきましては、JILSの九州・山口地域の活動に今後ともご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

★研究会の詳細はこちら↓※会期途中のご参加も歓迎いたします!

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九州ロジスティクス活性化研究会

第1回会合【6月21日(金)】高田主査コメント

 

北九州市の港湾施設の概況や製造業を中心とする周辺への企業立地状況、港勢など、我が国有数の工業都市を支える物流の特徴について説明頂きました。注目すべきは、市経済に占める物流の貢献の大きさで、実に市内総生産の40%、雇用者報酬の35%を占め、物流関連産業と港湾利用製造業の経済波及効果は3.5兆円に達するとのことです。

 

これらの現状を踏まえ、平成253月に策定された「北九州市新成長戦略」では、物流振興や次世代自動車産業拠点の形成、市内工場のマザー工場化、エネルギー創出拠点の形成などの成長戦略に関連し、「集貨」「創貨」「環境」のキーワードを軸に、様々な物流インフラ整備の方向性が示されています。

 

研究会メンバーからは、響灘地区と太刀浦・門司・新門司地区の今後の整備の具体的方向性や役割分担、更には、博多港との連携・役割分担による北部九州の港湾物流機能の強化などについて、活発な意見交換がなされました。



◆高田 仁 氏

九州ロジスティクス活性化研究会 主査

JILS九州ロジスティクス委員会副委員長

九州大学大学院 経済学研究院 准教授

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1990年に九州大学工学部卒業後、大手メーカーに勤務。1995年に九州大学大学院(工学研究科建築学専攻)にて修士課程を修了、コンサルタント会社にて学術研究都市やサイエンスパークなど地域計画の立案に従事。1999年、(株)先端科学技術インキュベーションセンター(CASTI、現東大TLO)の経営に参画し、2002年まで同社取締役副社長兼COO2003年に九州大学ビジネス・スクール助教授。同年10月から2010年まで九州大学知的財産本部技術移転グループリーダーを兼務。2005年から2010年まで総長特別補佐。2007年九州大学ビジネス・スクール准教授。また、2009年から翌年まで米国MIT(マサチューセッツ工科大学)客員研究員、その後、九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センターの設立に参画し、2010年より同センター兼務。