関西ロジスティクス研究会11月度(第7回)開催のご報告

 関西ロジスティクス研究会の第7回会合として、11月20日(金)に本研究会のメンバー事例研究としてサンコーインダ

ストリー株式会社東大阪物流センターの見学を実施いたしました。

 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【11月20日(金)】高橋主査コメント

 11月20日(金)に、サンコーインダストリー株式会社東大阪物流センターを訪問し、物流部 物流第2課 岡本課長様

から、センターの概要説明ならびに10月27日に開催された関西物流改善事例発表会でもご発表された「出荷作業

効率化による路線事業者の荷渡し時間短縮への挑戦」の講演を頂き、その後、物流センターの視察を行いました。

 サンコーインダストリー株式会社様は、ねじの大手総合商社で、「お客様にお役に立ちたい」をモットーに企業価値を

高められ、大いに業績を向上されておられます。大阪府経営合理化協会の第1回経営合理化大賞(2007年)を受賞

するなど、早くからITを駆使し、スピーディな経営活動をされ、中でもロジスティクスの改革にも積極的に取り組んでおら

れます。

 現在、取扱い商品は約73万種類、在庫商品も17万点に及び、およそ1日1200社から受注対応しておられますが、

とりわけ「当日受注・翌日納品、数通り注文(バラ商品)や多頻度注文の対応、お客様による運送会社選択」など、顧客

満足度を高める施策を数多く推進されておられます。

今回の現場視察では、1992年に既に導入された自動パレット倉庫(16レーン×22段、7,344PL収納、1200ケース

/日出荷)をはじめ、バーコード検品・自動仕分機・自動結束機や、近年ロータリーラック(高速自動倉庫)を導入される

など、各所で物流効率化に努めている様子を目の当たりにすることが出来ました。

 更に、ピッキングリストによる導線通りの最短作業や、サンコー回転寿司方式コンベアと連動した従業員の高速手作業

(細かい数多くのねじ仕分け)、また倉庫内の先端設備による品質検査など、参考となる面も多くありました。

上記の物流業務以上に驚かされる点は、働いている従業員全員が活き活きとして、自信と誇りを持って仕事をしている

姿が垣間見れたことで、今回参加の会員皆様も大いに感心させられたことと思います。

 近江商人の三方よし(売り手良し、買い手良し、世間良し)という言葉がありますが、サンコーインダストリー株式会社様

にも共通なものがあることを、現場視察で学んだ思いがします。今回お世話になりました岡本様、また研究会のメンバー

である平光様はじめ現場説明頂いた方々に、改めて感謝申し上げます。

(文責 高橋 敬次郎 日通総合研究所)

※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。

(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)

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