物流現場と安全

物流現場作業の中で、死傷事故・労働災害が発生する場所と状況として、以下のデータがあります。

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出典『陸運業・倉庫業で働く派遣労働者の安全・健康のために』厚生労働省

 

派遣労働者を対象としたデータではありますが、トラック荷役作業、倉庫内作業、フォークリフト作業が多くなっています。

 

物流現場における生産性や品質、コストは勿論重要な指標です。しかし、一定の生産性や品質・ローコストオペレーション等を維持し、持続的な仕組みとするためには、「安全」かつ「安心」に働ける現場作り、風土作りが必要不可欠なことは言うまでもありません。

 

「中部物流改善事例発表会2015(11月25日開催)」でも、安全に関する取組みが複数発表されます。

例えば、「人とリフトの動線交差」の改善です。人とリフトの導線をきちんと分離されている現場は意外と少ない、というのが多くの現場を見てきた個人的な印象ですが、皆さんの現場は如何でしょうか?

 

また、リフトを使用したピッキング作業における歩行時間短縮と安全な作業環境づくりがあります。これは、ピッキング作業の効率化を目指し、改善後の作業場安全評価と危険個所の対策としてヒヤリ・ハットの洗出しの目標設定化、リフト作業技能評価に「標準作業に基づく評価を追加」した仕組みの構築です。

 

いずれも、目標とする指標・基準をつくり、評価する仕組みを全員参加で作り上げている、ということがポイントのように思われます。「全員参加」と言葉でいうのは簡単ですが、パート社員さんも巻き込み、モチベーションを維持していくという事は並大抵なことではありません。現場を支える管理者の方のマネジメントも重要な要素です。

 

今回取り上げた「安全」以外にも、現場の「努力」と「知恵」が詰まった改善の取組みが発表されます。

ぜひ、熱い思いをライブで感じて、「次の皆様の改善のヒント」を持ち帰ってください!

 

http://jils.force.com/ConventionDetail?productid=a0R1000000Dip8ZEAR

 

担当:JILS中部支部 遠藤 endo@logistics.or.jp