関西ロジスティクス研究会2015 7月度(第3回)開催のご報告

 関西ロジスティクス研究会の第3回会合として、7月16日(木)・17日(金)にかけ東京方面(千葉・神奈川・東京)で合

宿会合をおこない、3箇所の物流施設の見学会を実施いたしました。

 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。


関西ロジスティクス研究会【7月16日(木)・17日(金)】高橋主査コメント

7月16日(木)・17日(金)両日にかけて、東京方面(千葉・神奈川・東京)に合宿会合を行いました。初日は「株式会社ア

デランス 舞浜センター」様、二日目は「エーザイ物流株式会社 厚木センター」様と、「株式会社サンリツ 八王子センター」

様を訪問し、物流施設の視察や物流システム・物流機能のご紹介などを通じて、意見交換会を行いました。

 国内NO.1の総合毛髪関連企業である株式会社アデランス様が、業績回復の一環として、2010年4月にSCM部門

を設立、同年11月新たな拠点として、舞浜センターを再編されました。移転時の苦労話や、日本ロジステック様・旭器機

サービス様等と連携した新センターのオペレーション改革、特にレディメイド品のリパック・リセット作業のシステム化や

オーダーメイドウィッグ(客注品)の輸出入作業など、ハンドメイドウイッグの特殊性の高い物流実態を勉強することができ

ました。また、今後の海外工場との航空輸送の最適化、業務センターの再編などのSCM改革についても、忌憚なくお話

頂きました。

 エーザイ物流株式会社様は、医薬品大手のエーザイ株式会社様の子会社として、主に該社商品を取り扱いされていま

す。厚木センター様は、30年も前に逸早く、自動倉庫を導入、また徹底した温度管理はもとより、アルミパレットの活用

や、ピックカートシステム・ICタグコンベアラインなどのIT化の推進、更に数多くの監視カメラ設置など、先進性と信頼性

(物流品質とセキュリティー)を徹底的に追求した物流業務を教わりました。

 また、毒薬・劇薬などの薬品を扱う上での、薬機法を遵守した取り組みの大変さなども、現場で垣間見ることができま

した。

 株式会社サンリツ様は、創業して67年経過し、梱包事業を中心に運送・倉庫事業を幅広く展開され、米国・中国にも現

地法人を有されています。

 八王子センターは2011年に新設された物流施設で、医療機器を中心とした物流業務を主にしている関係上、薬事申

請エリア(都承認)が多く占められ、商品特性に合った高品質な物流業務を展開されています。とりわけ、病院で扱われ

る大型医療機器や可動式タイプなど、重量物・変形物に対応した構内作業や、木材・強化ダンボールなどの加工現場で

の専門的な仕事など、該社ならではと感心させられるところが数多く有りました。

 3センターとも、それぞれ特徴を持った物流拠点ですが、コスト・スピードなど重要な要素の上に、高い品質へのこだわ

りと追求(温度管理、誤出荷・ダメージ・盗難防止など)していく弛まない努力を、参加者の皆様が強く印象をもったものと

思っています。

 また、今回お世話になりました各企業様の関係各位の皆様(氏名割愛ご容赦下さい)には、この場をお借りして、改め

てお礼を申し上げます。

(文責 高橋 敬次郎 日通総合研究所)

※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。

(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)

http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R1000000Ie9IfEAJ


◆高橋 敬次郎 氏

日通総合研究所 調査役(関西駐在)(元シャープ 物流推進センター所長)

JILSアドバイザー