関西ロジスティクス研究会9月度(第5回)会合のご報告

 関西ロジスティクス研究会の第5回会合として、9月19日(金)コクヨサプライロジスティクス株式会社近畿IDC様を訪問いたしました。

 多頻度小口化の進む物流現場において、人の力を最大限に活かすための「人材育成および現場の見える化」がセンター運営のキーポイントの一つであることを実感するセンターでした。

 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【9月19日(金)】高橋主査コメント

 9月19日(金)に大阪南港の「コクヨサプライロジスティクス株式会社近畿IDC」様を訪問しました。コクヨサプライロジスティクス株式会社(以下、KSL)様は2012?2014年まで3年連続で、JILS主催の全日本改善事例大会の「物流合理化努力賞」を受賞され、今回ご訪問した「KSL近畿IDC」様も2013年に表彰されておられます。

 当センターは、KLS様と業務委託先のキムラユニティー株式会社様において、2007年設立初期の苦労された立ち上げ後の、2008年から「共同改善プロジェクト」を発足させ、業務改善・環境整備・人財育成・自主研究など毎年継続的に、積極的な向上活動を展開されています。

 TPS(トヨタ生産方式)による目に見える現場(改善事例紹介、作業手順表記)や、作業員の能力評価(SAなど5区分)パネルと研修場所(道場)の設置、また音声ガイド付タブレット端末搭載のハイブリッド台車(ピッキング台車)など、ユニークで素晴らしい倉庫運営をされており、当日参加の会員皆さんも感心するほどの物流センターでした。

 マネジメント面でも、KSL様とキムラユニティー様の委託契約(料金など)でのぎりぎりの交渉と和解、その後の相互収益オープン化までの苦労話をお聞きし、荷主と請負会社との真のパートナーシップづくりにも大いに参考になりました。

 「点は戦闘、線は戦術、面は戦略」という言葉を以前聞かされたことがありますが、一点(一件、一ヶ所)では単発に終わり、点を線(部分、複数)にすれば波及効果が生まれ、さらには面(全体、多数)まで展開すれば、評価される戦略レベルまで高められるという意味です。KSL様の多年に亘る幅広い活動こそ、これに当たるものと感じました。

 今回の私たちの受け入れから、当センター村上統括所長様のミニ講演と質疑応答、倉庫内の無線によるマイク説明、また記念撮影の写真贈呈など、きめ細やかなご配慮を頂き恐縮していますが、改めて、今回の訪問に際しての数々のご対応に、感謝申し上げる次第です。

(文責 高橋 敬次郎  日通総合研究所)

※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。

(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)

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