関西ロジスティクス研究会7月度(第3回)会合のご報告

 関西ロジスティクス研究会の第3回合宿会合として7月17日(木)・18日(金)九州地方へ訪問いたしました。3社の業種業態の異なる物流センターの視察を行い、先端の物流現場を体感いたしました。また、懇親会を通じ、参加者同士の情報交換なども活発に行いました。
 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【7月17日(木)・18日(金)】高橋主査コメント
 7月17日(木)・18日(金)両日にかけて、九州(福岡・佐賀)にて合宿会合を行いました。初日は「株式会社九州丸和ロジスティクス本社・アズコム福岡」様、二日目は「三愛ロジスティクス株式会社(リコーロジスティクス株式会社のグループ会社)物流センター九州」様と、「株式会社アステム アステムOWLセンター」様を訪問し、物流施設の視察や物流システム・物流機能の紹介などを通じて、意見交換会を実施しました。

 国内最大手ドラッグストアのマツモトキヨシ様の物流を中心に扱っている「(株)九州丸和ロジスティクス本社・アズコム福岡」様は、独自のピッキングカートを使用し、約25,000アイテムに対応した先入れ先出しや在庫誤差の極小化に取り組んでおられます。
 また、「三愛ロジスティクス(株)物流センター九州」様は、随所にカラーパネルで諸連絡や注意事項を掲示し、倉庫内でOA機器(複写機等)のリサイクル・リユースへの分別処理やトナー再利用までも請け負うなど、環境物流に前向きな拠点運営を実践されています。
 更に、「(株)アステム アステムOWLセンター」様は、2012年新設拠点(KONOIKE GROUP請負)で、医療材料・診断薬などを扱うための温度帯毎の倉庫機能を持ち、またフレキシブルピッキングなどの自動化システムを導入したり、ソーラーパネルによる発電や滅菌工場まで構える等、メディカル専用の次世代型センター機能を有しておられます。
 3箇所とも、それぞれ特徴を持った物流拠点ですが、常に改善していこうとする現場力とそれに呼応する物流事業者全体の真摯で積極的な活動を垣間見ることが出来ました。

 「百聞は一見に如かず、」という格言(漢書の一節)がありますが、今回現場を視察し学んだ参加者皆さんは言うに及ばず、物流に携われる方々にも大いに参考となる物流拠点であると確信しています。