「 『段ボール製造と梱包工程の同期化による高付加価値の創出 』 中部ロジスティクス現地フォーラム 第5回会合 開催報告」

 当協会中部支部では現在「中部ロジスティクス現地フォーラム2013」を開催しています。毎月1回程度の頻度で中部地区の物流施設を見学する本フォーラムは、昨年9月にスタートし、これまでにトヨタ自動車様、ジャパネットたかた様、ユニー様、コクヨサプライロジスティクス様の施設を訪問しました。去る2月20日(木)には、本フォーラムの第5回会合ということで「刈谷紙器(株)様 高浜物流センター」を訪問しました。このページでは、この見学会の様子等をご報告いたします。

 今回ご訪問した刈谷紙器(株)様は、昭和34年に創業されました。刈谷市に本拠をおき、長年にわたって包装・梱包に関わるサービスを様々な業種業界にて幅広く手がけられています。


 今回訪問いたしました同社の「高浜物流センター」では、顧客とまさに一丸となって画期的な取り組みを実践されています。それは、自社の「段ボール製造」と顧客の「梱包」とのコラボレーションにより、素晴らしい相乗効果を生み出す取り組みです。

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<刈谷紙器様 高浜物流センター外観>

 刈谷紙器(株)様では、これまで請け負っていた顧客企業(自動車部品メーカー)の各工場における梱包の工程を、こちらの高浜物流センター(2012年稼働開始)に集約するという取り組みを顧客と一体となって手掛けられました。

 段ボール製造と梱包を同期化することで在庫最小化を実現。また梱包工程の集約と作業方法の統一によって生産性向上も達成されるなど、高い付加価値を生み出されています。現在も多種多様かつ商流も様々な製品について、日々「カイゼン」を重ねながら、きめ細かく高品質で高効率な作業を実践されています。

「お客様との深い信頼関係とご協力にもとづく連携があって、初めてなし得た取り組みです」

と同社の神谷専務はおっしゃいます。


 計画段階から調整や実行、導入されたシステムや稼働後の作業員の人材教育まで、刈谷紙器様は顧客と一丸となって取り組まれ、まさにWin-winの関係から、素晴らしい成果を導き出されました。

 今回、見学に参加されたフォーラムのメンバーからも、その取り組みに感心された方が多く、
「包装会社が顧客のニーズをもとに物流センターを運営しているという画期的な取り組みに驚いた」
「常に改善をするという気持ちを持ち続けておられ、付け焼刃でない日々継続していく事の大切さを改めて感じました。」
といった感想をいただきました。

 高浜物流センター様の取組は、これからもより深く広く展開されるご予定ということです。今後の刈谷紙器様の取組に期待いたします。