年頭所感「ロジスティクスの高度化で飛躍の年に」

ロジスティクスの高度化で飛躍の年に

                公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会

                        会長   西 田   厚 聰

2014年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。

 ここ数年来、米国・欧州といった諸外国の、信用問題・財政問題などに端を発した経済の混乱や、大規模な自然災害、地政学上のリスクの増大といったさまざまな危機が毎年のように発生し、世界経済に大きな影響を与えました。これらの出来事は、わが国の社会経済にも深刻な影響をもたらし、大変厳しい状況が続きました。

 しかし、このような逆境下にありながらも、新政権による矢継ぎ早の金融・財政政策に加え、新成長戦略の実行への固い決意とともに、わが国産業界の、不断の努力の積み重ねにより、現在は、状況が好転する兆しをみせております。こうした中で迎えた本年が、社会、経済それぞれの分野において、新たな展望の拓ける年になることを、確信いたしております。

 活況を取り戻し、グローバル化した経済の実体を支えるためには、財の円滑な供給連鎖がきわめて重要な役割を果たします。私ども、公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会は、創立20周年を機に、ロジスティクスコンセプト2020を策定し、ロジスティクスのあるべき姿を描くとともに、その統合管理の重要性を示しました。当協会では、本年も、このコンセプトを実現させるべく、活動を展開してまいります。具体的には、ロジスティクスを支える技術交流や産業振興の推進、キャリア形成からエグゼクティブの育成まで、幅広い人材を対象にした能力開発活動の実施、ロジスティクスの現場における効率化の推進、などに注力いたします。また、ロジスティクス関係者相互の交流を活性化させるために、当協会が運営するSNS(ソーシャルネットワークサービス)であるJILS?netを軸に、組織基盤の強化にも積極的に取り組んでまいります。

 本年が、経済の好転を社会全体で実感することができる年となりますことを、心より祈念いたしております。当協会の諸活動につきましても、会員の皆様をはじめ、関係各位の一層のご支援とご協力を心からお願い申しあげまして、新年のご挨拶といたします。

2014年  新春