当協会では、今年6月に、2020年に向けたロジスティクスのビジョンをまとめた書籍「これからのロジスティクス」を発売しましたが、初版分が完売しましたので、このたび増刷しました。
近々店頭にも並びますので、少々お待ちください。
なお、価格は1600円+税と、印刷費相当の安価な設定としております。
なお、本書籍では、人口減少や製造業の海外移転により物流量の減少が続くこれからの日本で、企業が取り組むべき課題を幅広く整理しました(つもりです)。
その内容は50項目の「指針」として整理しています。
従来から指摘されてきた課題も多いですが、執筆者各位の協力のもと、踏み込んで提言したところもあります。
たとえば、次のような項目です。
◇指針3:需給調整はロジスティクス部門に集約へ
◇指針4:調達物流は販売物流と一体管理を
◇指針13:返品、在庫責任、費用負担等のルール明確化
◇指針16:国内と海外の(ロジスティクスの)一体的管理へ
◇指針17:(日本における)ローカルな業務プロセスのグローバル標準への統合化
◇指針20:グローバル化に対応した物流ネットワークの見直し(在庫拠点のグローバル統合化等)
◇指針26:人口減少社会を見据えた適正規模の物流へ
◇指針32:職場環境の改善で人材難に対応を
◇指針42:輸送分野での環境負荷削減(エネルギー需給構造転換への対応を含む)
◇指針47:在庫など会計情報の正確性を確保するための取り組み
なお、ほぼ同じタイミングで国の物流施策大綱も公表されています。こちらと比較していただいても、視点の違いが分かって興味深いかと思います。
これからの10年は、国際的な物流環境の変化がより明らかになってくると思われますので、参考としていただければ幸いです。
(担当:JILS総研)