日本ロジスティクスシステム協会

関西物流改善事例発表会 物流改善。
現場を変える、社会を変える。

本イベントは終了しました。

開催結果

会 期 2024年10月17日(木) 9:30~17:20
会 場 会場:TKPガーデンシティ大阪リバーサイドホテル 6階 バンケット6A(大阪市都島区:JR桜ノ宮駅)
オンライン:Zoomウェビナー
開催方法 会場参加・オンライン参加選択形式

プログラム

2024年10月17日(木)

時間 講演内容

09:30

09:35

開会挨拶

関西物流改善事例発表会2024 実行委員会委員長
オムロン株式会社 グローバル購買・品質・物流本部 物流統轄室 経営基幹職
高田 充康

09:35

09:50

主催者挨拶

2024年、意識と行動の変革でロジスティクスを推進

公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会 専務理事
寺田 大泉

09:50

10:15

事例発表1

荷主と物流パートナーとの物流費削減に向けた協働プロジェクト

センコー株式会社 阪神主管支店 尼崎PDセンター
窪田 竜太郎 氏/福田 直人 氏

オムロン株式会社 グローバル購買・品質・物流本部 物流統轄室 国内物流部 プロセス革新グループ
山口 敦也 氏

発表内容

物流費削減に向けた荷主との協働プロジェクトを開始、ブレインストーミングを重ねるなかですぐに実施ができる17件を対象として2024年4月から12月を改善実施期間として実行中。これまでの改善活動により、事務所工数:60時間/月削減、入荷作業工数:60時間/月削減、検品作業工数:5名削減などを実現した。

10:15

10:40

事例発表2

立体型ソーター(オムニソーター)で帳票仕分(品質改善+生産性UP)

佐川グローバルロジスティクス株式会社 関西エリア 東大阪SRC 係長
大坪 未季 氏

発表内容

物流センターにおける帳票のテレコという出荷ミスをなくすため、これまで商品の仕分けのみを行っていたオムニソーターにて帳票の仕分けを実施。作業工程を見直し、帳票を後発行から先発行へ変えることで品質面だけでなく作業効率も大幅にUP、これにより月間616人時の削減を実現した。

11:00

11:25

事例発表3

フォークリフトオペレータの作業整理、軽作業標準化および多能工化推進による効率化/総稼働の削減

株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコサービス 八尾物流センター
上野 真悠華 氏

八尾物流センター
吉留 優子 氏

発表内容

フォークオペレータ(以下、FO)の恒常的な残業発生かつ採用困難な環境のもと、FO作業を分析しフォーク作業と軽作業に切り分け、軽作業手順の整理、ツール活用等により誰でもできる作業に標準化し分担。OJT/多能工化推進により総稼働が前年比3割減となり、3PLとして波動等に柔軟に対応できる仕組みの定着化と効率化を実現した。

11:25

11:50

事例発表4

コンベア連結台車導入による作業者にやさしい工程の実現

株式会社アイシン・ロジテクサービス 物流部 物流企画G 担当員
成田 允伸 氏

発表内容

弊社物流センターでは受入れ部品を保管エリアに受け渡す際にコンベアを使用している。このコンベアからの部品の取出しはパワーリフターを使用していたが、操作性と電池持ちなど課題があったため、コンベア連結台車を製作し工程フローを見直すことで工数低減(▲3.9人工/日)と歩車分離された安全な工程を実現した。

13:00

13:25

事例発表5

VR(仮想現実)ソリューションを用いた倉庫立ち上げ方法の改善
〜レイアウト設計、安全・運用トレーニングの未来像〜

日本通運株式会社 大阪支店コーポレートソリューション部 ロジスティクス・オペレーション企画G
小山 尚輝 氏

発表内容

VRソリューションを用いたレイアウト設計およびプレゼンの刷新に取り組んだ。従来はレイアウトの設計・レビューを2次元の平面図で行っていたため、立体としての倉庫を説明するのが難しかった。そこで3D機能を用いて3次元で作成したレイアウトで説明することで、イメージが伝わりやすくなるとともに、より安全に配慮した倉庫レイアウトの作成が可能となった。

13:25

13:50

事例発表6

現場の出来る化、分かる化、見える化でピッキングの精度UPを実現

丸二倉庫株式会社 OBL PLAZA 主任
岡本 大介 氏

OBL PLAZA
的場 弘成 氏

発表内容

一日平均2,500~3,000件の出荷業務があり、ピッキングミス、ピッキング時の探し物により作業が停滞することがあった。また、初心者のピッキング精度UPも課題となっていた。当社の取組みテーマである「出来る化」「分かる化」「見える化」による商品の配置見直し、小物商品保管見直し、棚入れ(戻し)の工夫やピッキングツールの開発をおこなった結果、探し物件数の削減(30%減)、ピッキングミス件数の削減(8%減)を実現した。

13:50

14:15

事例発表7

Logistics課題と社会課題の解決を目指した専用パレットの開発・導入とその先へ
〜高負荷作業撲滅と環境負荷低減活動推進の両立をめざして〜

クボタロジスティクス株式会社 事業管理部
袰川 真子 氏

発表内容

製品積み下ろしの際に発生していた高負荷・危険作業の撲滅を積載効率を落とさず実行するtoolとして、製品形状に合わせた専用サイズパレットを開発・導入することで推進上の課題であった積載効率の低下を回避し実行に結び付けた。また、各部門でカートンパレットの弱点であった強度確保に取り組み、固縛素材の見直し・ラッシング材の使用量低減といった環境負荷低減の諸活動に発展させ、全社的な「LogisticsにおけるSDGsの実行」に向け踏み出した。

14:35

15:00

事例発表8

外観検査の見える化を行うアプリケーションの開発

日本貨物鉄道株式会社 関西支社 広島車両所 車両技術係
福田 太志 氏

広島車両所 車両係
時實 拓紀 氏

発表内容

当事業所では「良質な車両の提供」の方針のもと貨物列車の機関車・貨車の全般検査(オーバーホール)を実施しているが、検査担当者の見逃しや錯誤といったリスクは避けられなかった。そこで、業務用スマートフォンを活用して外観検査の見える化が可能となるシステムを開発・導入した結果、ヒューマンエラーに起因する車両故障が2022年度の9件から2023年度は4件まで減少した。

15:00

15:25

事例発表9

通販出荷繁忙時における受注商品の仕分け作業負担の軽減と生産性の向上

タビオ奈良株式会社 物流部 新物流チーム・メカニカル・エンジニア
森川 貴文 氏

発表内容

通販受注が多い時期、人海戦術での仕分けは負担が大きく、負担軽減策の企画立案と生産性の向上が急務であった。そこで作業者の負担を軽減するため棚の間口番号プレートをPCと連動させ光らせることで、すぐに棚を見つけられる仕組みを考案した。その結果、棚を探す時間を短縮することができ、仕分け時間が約25%改善した。

15:25

15:50

事例発表10

多様な人が活躍できる働き方改革へ
〜フレキシブルハイブリッドワーク〜

株式会社コクヨロジテム お納め本部 副本部長
城 将司 氏

経営統括本部経営管理部人事グループ グループ長
土田 将史 氏

発表内容

物流業界および自社において労働力不足に直面している状況にあり、人材維持・獲得のため多様な人が働きやすい環境を整える必要性があった。そこで、物流センターでは時間のフレキシブル化(フルフレックスタイム制度導入)、オフィス勤務者では働く場所の拡大(出社と在宅ワークのハイブリッド運用)を行った結果、ワークライフバランスの向上などの成果につながった。

15:50

15:55

各発表者に記念品贈呈

16:15

17:15

特別講演

物流へのAI / 生成AI活用の現在と今後の展望
ディープラーニングを土台とする生成AIという新技術を物流ビジネスにどう活用するか?

株式会社NX総合研究所 リサーチ&コンサルティングユニット3
シニア・コンサルタント(物流AI化戦略担当)
宮里 隆司 氏

株式会社NX総合研究所 リサーチ&コンサルティングユニット3 シニア・コンサルタント(物流AI化戦略担当) 宮里 隆司 氏
略歴

九州大卒。1980年、日揮入社。2002年、ユーキャン入社。2012年、脳機能分野のIT開発スタートアップを起業。2016年、NX総合研究所入社。2019年、物流AI化コンサルティング部門の立ち上げに伴いAI/DX戦略担当。2021年に「改革・改善のための戦略デザイン自治体DX」を、2022年に「改革・改善のための戦略デザイン小売業DX」を秀和システムより出版する。現在は、AFJ日本農業経営大学校イノベーター養成アカデミー客員教授を兼務。

講演内容
  • 生成AIはディープラーニングによって学んだことから魔法のように文章や画像を生み出す。
  • 従来のAIや生成AIは物流ビジネスにどのように活用されているか。
  • 生成AIの進化は物流ビジネスにどのような影響を与えるか。

17:15

17:20

閉会挨拶

関西支部運営委員会 委員長
ダイキン工業株式会社 物流本部 物流本部長
生地 幹

※都合により講演者、テーマ等、プログラムが変更になる場合がございます。

申し込み

お申し込み受付は終了しました

委員長挨拶

関西物流改善事例発表会 2024開催にあたって

関西物流改善事例発表会2024
実行委員会
委員長高田 充康

オムロン株式会社
グローバル購買・品質・物流本部
物流統轄室 経営基幹職

物流業界では、いわゆる物流2024年問題をはじめ、トラックドライバー、倉庫作業員・スタッフ等の労働力不足がますます深刻な状況となっています。そのような中、物流現場や管理事務においては、その課題解決のため、物流DXの推進、AIやロボット等の最新技術の導入が進みつつあります。
また、本年4月26日には物流関連2法が改正され、物流業界全体を効率化するための取り組みを、物流事業者、荷主の双方へ求めています。例として、複数企業が協力する共同物流や特定荷主の物流統括管理者設置などがあります。
物流・ロジスティクスを取り巻く環境が目まぐるしく変化するなか、個社のみでは解決できない課題に取り組む必要性がますます高まっています。
今後も物流の需要は高まると予想されるなか、物流現場では、先進技術の活用とともに、環境変化に柔軟に対応し、現場が自発的に率先して考え改善する「物流現場力」の一層の強化が求められています。

公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会は、本年9月10月を「ロジスティクス強調月間」として定め、東京、名古屋、大阪、福岡の各地区で講演会、発表会を実施し、全国規模でロジスティクスの啓発、普及活動を展開しております。本年度は≪ロジスティクスで未来を拓く〜「変革の意識」がその鍵だ〜≫を統一テーマとして、44機関のサポートのもと、9月10月に普及活動を実施いたします。
当協会関西支部では、ロジスティクス強調月間の一環として、ロジスティクスの高度化に寄与する物流現場の改善活動に焦点をあて、一般社団法人日本物流資格士会西日本委員会との共催による「関西物流改善事例発表会2024」を開催いたします。
本発表会では、「物流改善。現場を変える、社会を変える。」をテーマに、10件の優秀な企業事例を発表いただきます。
今回のプログラムは、現場担当者が知恵を絞った作業方法やプロセスの改善活動を中心に、最新技術の活用や物流事業者・荷主の協働なども加わり、顧客サービス、物流品質、生産性の向上などに大きな成果をあげられた企業事例で構成されております。
また、特別講演では、株式会社NX総合研究所リサーチ&コンサルティングユニット3シニア・コンサルタント(物流AI化戦略担当)宮里隆司氏をお迎えし、「物流へのAI/生成AI活用の現在と今後の展望〜ディープラーニングを土台とする生成AIという新技術を物流ビジネスにどう活用するか?〜」をテーマにご講演いただきます。

物流現場改善に積極的に取り組んでいる企業の事例を通じ、物流現場における課題解決の手がかりや、改善ノウハウを得られる機会であると確信いたしております。
つきましては、本発表会に積極的にご参加いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。

関西物流改善事例発表会
実行委員会 委員一覧

委員長 高田 充康 オムロン株式会社 グローバル購買・品質・物流本部 物流統轄室 経営基幹職
副委員長 望月 彰 間口ロジスティクス株式会社 代表取締役
委員 上田 明広 株式会社イシダ 執行役員 営業本部 営業管理部 部長 兼 建設工事管理室 室長
委員 山下 修司 株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコ ICT事業本部 ICT営業担当部長 兼 茨木物流センター長
委員 安沢 大輔 クボタロジスティクス株式会社 総務部長 兼 次世代プロジェクト主査
委員 太期 健仁 コクヨサプライロジスティクス株式会社 物流本部 物流2部近畿IDC副統括所長
委員 橋本 昌倫 佐川グローバルロジスティクス株式会社 営業部 関西エリア エリアマネジャー
委員 小阪 英智 センコー株式会社 広島支店 支店長 兼 山陽センコー運輸 代表取締役社長
委員 武田 重治 ダイキン工業株式会社 物流本部 企画部 企画部長
委員 森口 哲博 ダイセル物流株式会社 安全品質推進部 部長
委員 植松 仁志 大和物流株式会社 ロジテック・オフィスサポート事業部 オフィスサポートグループ 担当課長
委員 丸山 義弘 日本通運株式会社 大阪支店 部長
委員 板垣 大介 一般社団法人日本物流資格士会 西日本委員会 委員長
委員 山崎 幸哉 一般社団法人日本物流資格士会 西日本委員会 委員
委員 柴田 吉政 レンゴーロジスティクス株式会社 営業本部 西部営業部 九州営業部 部長
委員 新瀬 幸司 ワコール流通株式会社 代表取締役社長

(2024年7月22日現在・敬称略・順不同)