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グリーンロジスティクスガイド

環境負荷低減のためのチェック項目

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  ロジスティクスに携わる企業が組織的に実施すべき活動項目として、以下の項目が考えられます。


グリーンロジスティクスチェックリストVer1.0


方針

全社的な取組み

@グリーンロジスティクスのための仕組み・体制の整備

No. チェック項目
1 企業の環境方針、行動計画等は、トップのコミットメントにより策定されている。
2 環境委員会や環境部門で、ロジスティクス分野における方針が策定されている。
3 グリーンロジスティクスを推進する体制が構築されている。
4 グリーンロジスティクス推進に向けての計画があり、周知徹底している。
5 グリーンロジスティクス推進のため、社員へ教育(人材育成)を行っている。
6 ロジスティクス活動において発生する環境負荷の項目を把握している。
7 海外拠点を含めて、ロジスティクス分野における環境対策を実施している。
8 ロジスティクス分野において、法令遵守(廃棄物処理法、各種リサイクル法、過積載輸送の防止など)徹底に向けて取り組みをしている。
9 ISO14000sを取得している(自己宣言相当の活動をしている)。
10 エコアクション21を取得している(自己宣言相当の活動をしている)。
11 グリーン経営認証を取得している(自己宣言相当の活動をしている)。
12 ロジスティクス活動に伴って発生する廃棄物の再資源化に向けて取り組んでいる。
13 輸配送に係る環境パフォーマンスを算定している。
14 包装に係る環境パフォーマンスを算定している。
15 グリーンロジスティクス推進のため、グループ企業、取引先、業界団体(自主行動計画など)と共同で取り組んでいる。
16 協力会社(傭車先等)に対し、環境配慮のための育成・指導を行っている。
17 物流拠点の周辺住民と共に、環境負荷(騒音、振動、ゴミ等)の軽減に向けた取り組みを実施している。
18 ロジスティクス分野における環境に対する取り組みを環境報告書や環境レポート等に記載している。
19 グリーンロジスティクス推進に寄与する、行政等の各種支援策を把握し、活用している。

A公害の防止・軽減

No. チェック項目
20 輸送機関(トラック、船舶等)の大気汚染の防止、軽減の施策を実施している。
21 騒音・振動の防止、軽減の施策を実施している。
22 水質汚濁の防止、軽減の施策を実施している。


環境に配慮した製品開発・生産体制

@製品開発

No. チェック項目
23 包装資材の削減を考慮した製品開発を実施している。
24 輸送効率を考慮した製品開発を実施している。
25 物流に関する記載が含まれた製品アセスメントガイドラインやマニュアルを利用して、製品評価を実施している。

A生産体制

No. チェック項目
26 積載率向上又は環境負荷の少ない輸送手段使用といったことに対応した生産体制を構築している。


商取引の適正化

@ロットの適正化

No. チェック項目
27 取引先と協力し、取引基準を設定(取引単位を物流単位と整合化するなど)している。
28 取引先にインセンティブ(ロット割引等)を提供して、輸送単位を大きくするように誘導している。

A頻度・時間の適正化

No. チェック項目
29 取引先と協力し、配送頻度、納品回数の削減や、リードタイムの見直し(延長)を実施している。
30 取引先と協力し、輸送量のピーク期間を移動させることにより平準化している。
31 入出荷時間を定刻化し、車両の待機時間を短縮している。

B返品・回収の適正化

No. チェック項目
32 返品抑制のために、返品物流費の有償化や売買契約(納品条件)の見直し等の施策を実施している。


ネットワーク設計

@立地戦略

No. チェック項目
33 環境負荷を考慮に入れた拠点配置を進めている。

Aモーダルシフトの推進

No. チェック項目
34 輸送に鉄道を利用している。
35 輸送に船舶(フェリーを含む)を利用している。


情報化・標準化

@情報化の推進

No. チェック項目
36 実需要に即応した体制、又は需要予測の精度を向上させ、無駄な生産、在庫、輸送を削減している。
37 標準物流EDI(JTRNなど)を利用し、配送伝票を電子化している。
38 標準輸送ラベルを使用している。

Aスペック・サイズの標準化

No. チェック項目
39 ユニットロードシステムを導入している。


共同化

@共同輸配送の実施

No. チェック項目
40 輸配送車両の削減や積載率を高めるために、共同輸配送を実施している。

A保管施設の共同化

No. チェック項目
41 物流拠点を他社と共同で利用している。


活動

包装の見直し

@包装資材の廃止・スリム化

No. チェック項目
42 使用包装資材を薄肉化、軽量化(段ボール紙質の軽量化 他)している。
43 包装形態を簡易化(通い箱、ハンガー輸送、部分包装など)している。
44 小箱包装を廃止して大箱にまとめている。
45 未使用時も減容化しやすい包装材(折りたたみ式通い箱、組み立て式包装資材など)を採用している。
46 無包装化に取り組んでいる。

Aリユース・リサイクル

No. チェック項目
47 運搬容器やパレットのリユースについて、全社でシステム化し管理している。
48 リターナブル、リユース、リサイクル可能な包装資材、運搬容器を使用している。

B環境負荷の低い素材の使用

No. チェック項目
49 包装資材の再使用、再資源化、廃棄を考慮して、素材を変更している。
50 再生素材を原料とする包装資材を使用している(バージン素材を使用しない)。
51 有害物質を含まない包装資材を使用している。

C低公害機器の導入

No. チェック項目
52 省エネ型、低公害型の包装用機器を導入している。


輸配送の見直し

@輸配送計画の見直し

No. チェック項目
53 現状の輸送量やリードタイム等を勘案し、環境負荷の少ない輸送手段の使用を定期的に検討している。
54 配送において、物量に応じて、車種、車数、配送ルート、配送回数をきめ細かく見直し、配車計画に反映させている。
55 輸送において、輸送先、輸送量に応じて拠点経由と直送を使い分け、全体で輸送効率を向上している。
56 便数削減のために、トラックの大型化、トレーラー化をすすめている。

A積載率の向上

No. チェック項目
57 帰り荷の確保のための工夫(求貨求車システムの導入等)をしている。
58 輸送・取引単位が小ロットの場合は混載や共同輸送を利用している。
59 得意先への配送の際には、他社との共同配送により積載率を高めている。
60 調達物流においてミルクラン方式(共同運行含む)を利用している。
61 車両の積載効率向上のために、二段化等、積載方法を工夫している。

B点検・整備・安全管理

No. チェック項目
62 タイヤ空気圧の測定・補充を定期的に行っている。
63 エアフィルターの点検・清掃・交換を定期的に行っている。
64 排気ガスの色を目視で確認している。

Cエコドライブ

No. チェック項目
65 エコドライブに係るマニュアル等を用いて、エコドライブ活動を実施している。
66 デジタコ等を活用し、ドライバーへエコドライブ指導を実施している。

D低公害車両の導入

No. チェック項目
67 クリーンエネルギー自動車を導入している。
68 最新の排気ガス規制に対応したトラックを前倒しで導入している。
69 エンジン停止時も冷凍機能が停止しない冷凍車を使用している。
70 エコタイヤを導入している。
71 バイオマス燃料を利用している


荷役・保管・流通加工の見直し

@機器導入・運用の工夫

No. チェック項目
72 環境負荷の高い物流機器を削減し、省エネ型物流機器、低公害型物流機器を導入している。
73 効率的な人員配置と機器運用により、稼動時間の短縮を実現している。
74 環境負荷の低減を考慮して、物流機器の使用の制限や適切な能力の機器の選択を行っている。

A施設設計・レイアウト

No. チェック項目
75 物流量の変動並びに作業動線を考慮して、倉庫レイアウト、あるいは在庫レイアウトを変更している。
76 入荷と出荷の車両が混雑・交錯・滞留しないように、施設・レイアウト設計の工夫、もしくはタイムスケジュール管理を行っている。
77 積みおろしに伴う待ち時間のアイドリングを防止するため、ドライバー控室を設置している。
78 電力設備、照明、空調に省エネ機器を導入している。
79 ラック、ネステナー、パレットサポーター等によって保管効率を向上させる工夫をしている。
80 荷物積みおろし中の冷凍車のアイドリング防止のため、保冷車用のコンセントを設置している。
81 冷蔵・冷凍倉庫において、代替フロン(HFC)や自然冷媒を使用している。
82 冷蔵・冷凍倉庫において、できるだけ外気が侵入しないように工夫をしている。
83 冷蔵・冷凍保存が必要な商品が過剰冷却にならないようにしている。

B物量の平準化

No. チェック項目
84 入庫量、出庫量、保管量を平準化し、保管スペースをコンパクトにしている。
85 不動在庫、不良在庫等の無駄な在庫を削減し、保管スペースをコンパクトにしている。

C資材削減・変更

No. チェック項目
86 ラベルやラベルインキ、テープ、養生資材等の購入の際に、素材を考慮している(グリーン購入)。

*グリーンロジスティクスチェックリスト完成版はこちら
*本チェックリストを用いた調査の実施も検討しております。(2008年夏〜秋頃予定)
  (上記調査において、自社の取組状況をご回答いただくと、回答企業内でのポジショニング等をお返しする予定です。)


評価軸

 本ページには掲載しておりませんが、各項目には以下のような評価軸が設定されております。「グリーンロジスティクスチェックリスト」ページに掲載しております。

1 企業の環境方針、行動計画等は、トップのコミットメントにより策定されている。

実施度合い
出来ていない 企業の環境方針、行動計画等を策定していない。
遅れ気味で努力不足 企業の環境方針、行動計画等を策定しているが、トップのコミットメントがない、もしくはコミットメントの有無が不明である。
まずまず出来ている 企業の環境方針、行動計画等は、トップのコミットメントにより策定されている。
よく出来ている 上記に加え、企業の環境方針については、社内のみならず社外へも積極的に公表している。

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