～我が国の物流を支えるための環境整備に向けて～「物流革新に向けた政策パッケージ・ガイドライン」と解説セミナー実施結果のご紹介

回答者属性について

ご意見・ご感想のサマリー

ご所属される組織において「2024年問題」により懸念される影響をお聞かせください。

• 輸送能力の低下により「モノが運べなくなる」「モノが届かなくなる」点が最も多く挙げられた。
• 特に長距離輸送における輸送能力の低下について影響がある、との回答が多数。
• 上記に関連して「リードタイムの延長」「運賃（輸送費）の上昇」「安全在庫の増大による保管費の上昇」等が多く見受けられた。
• 物流事業者の回答としては、上記に加えて「ドライバーの引き抜き等、輸送能力奪い合い」「顧客に対するサービスレベルの低下」「コンプライアンスの遵守」等が挙げられた。

懸念される影響に対応するため、現在すでに取り組んでいる、あるいは今後の取組み予定があればお聞かせください。

• 荷主（製造業）の回答として「自社物流体制の見直し」「取引条件・商習慣の見直し」「運賃の改定」が多く挙げられた。また他社との共同配送や、実施のための荷姿標準化や納品条件緩和等も回答があった。
• ドライバー負担軽減に向けたパレット化やトラックからトレーラーへの転換、待機時間への対応としてのバース予約システムの導入、も複数の回答があった。
• 物流事業者の回答として最も多かったのは「荷主との交渉・提案」であった。その内容として最も多く挙げられたのが「運賃／値上げ」。続いて「委託内容」「サービスレベル」の見直し等が挙げられた。
• 物流事業者内での取り組みとして「モーダルシフトの推進検討」「他社との協力」も回答があった。
• 業種関わらず、社内関係部署や取引先との調整や啓発活動を行っているとする回答も複数見られた。

「物流革新に向けた政策パッケージ」およびガイドラインについて、貴社や業界に最も影響が大きいと思われる施策をお聞かせください。

• 全体として「荷待ち・荷下ろし時間」に関する回答が多い結果となった。
• 製造業では「取引条件・商習慣の見直し」、「コスト・運賃・賃金」に関する回答が多かった。
• 卸・小売業においては「啓発・行動変容」「統括責任者」に関する回答が多かった。
• 物流事業者も製造業と同様の「取引条件・商習慣の見直し」、「コスト・運賃・賃金」に加え、「ハード・システム」に関する回答も多かった。

セミナーにて聴講者よりいただいたご質問に対する講師回答（一部）をご紹介しています。

【参考】
物流革新に向けた政策パッケージのポイントは、以下よりご覧いただけます。

パネルディスカッション開催概要

～2024年問題の解決へ～持続可能な物流の実現に向けた検討会を例に徹底解説！
をテーマに、ロジスティクス全国大会2023にてパネルディスカッションを実施いたしました。