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第1期閉会挨拶

ロジスティクス環境会議 第1期閉会挨拶

循環型社会を実現するロジスティクスの構築を目指して


張 富士夫

第1期ロジスティクス環境会議 議長
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会 会長
(トヨタ自動車株式会社 取締役副会長)

   

 ロジスティクス環境会議は、2003年11月13日の第1回本会議より活動が始まり、 2006年3月15日、第4回本会議をもって、第1期活動を終了いたしました。
 業務多忙の中、企画運営委員会を中心に、第1期活動目標である、循環型社会を実現するロジスティクスの構築に向けて、議論を重ね、成果をまとめていただきました、各委員会の委員長、副委員長をはじめ、メンバーの皆様のご尽力に深く感謝申しあげます。
 活動期間中、2005年2月「京都議定書」の発効を契機として、2005年4月、グリーン物流パートナーシップ会議の発足、2005年11月には、総合物流施策大綱の見直しが行われ、2006年4月には、改正省エネルギー法が施行されるなど、環境関連の行政施策が強力に推進されています。
 このような中で、企業におけるロジスティクス分野の環境対応は、CSRの観点からも、経営の重要課題として認識することが必要であり、課題解決のためには、サプライチェーンとリバースチェーンを最適化する、ロジスティクスの構築が不可欠です。この実現のためにも、荷主企業と物流企業の連携による、企業や業界の枠を超えた横断的な取り組みが求められております。
 この環境会議を通して、荷主企業と物流企業の方々が共通の目標のもとに検討を重ねたことは、大変意義あることであり、第1期活動の大きな成果の一つといえます。
 今後は、第1期活動を踏まえ、環境会議メンバーが積極的に環境負荷低減活動を推進し、その効果を高めると共に、関係企業とパートナーシップを築き、環境負荷低減に向けた活動に共に取り組む企業を増やしていくことが必要です。
 さらに、産官学の関係者が連携を深め、一体となって取り組むことよって、循環型社会を実現するロジスティクスの構築が可能となります。
 環境の世紀と言われるこの21世紀に、わが国が環境先進国として世界をリードするためにも、ロジスティクスの分野では、この環境会議が、引き続き、中心的な役割を担っていきたいと考えております。
 今後も、この環境会議を通して、産業界、学界、自治体と関係行政機関、関連団体等の方々と目標、課題を共有し、人的交流を深めながら、循環型社会を実現するロジスティクス構築に向けた活動を推進していただければ幸いです。


2006年3月15日
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会 会長
ロジスティクス環境会議
議長 張 富士夫
 
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