気候変動に関する政府間パネル (IPCC) Intergovernmental Panel on Climate Change

  国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)の共催で、地球温暖化問題に関する政府レベルで検討する場として、1988年11月、設立した国連組織の一つ。
  地球温暖化に関する最新の自然科学的および社会科学的知見をとりまとめ、地球温暖化を防止する政策に科学的な基礎を与えることを目的としている。
  作業部会は、@気候システムおよび気候変動に関する科学的知見を評価、A気候変動に対する社会経済システムや生態系脆弱性と気候変動の影響および適応策評価、B温室効果ガスの排出抑制および気候変動の緩和策評価の3部会がある。
  1990年の第1次報告書では「何かの対策をとらないと地球は破滅する」と警告し、1995年の第2次報告書では「温室効果ガスの排出を1990年代の水準にまでもどすべきだ」と提言し、2001年の第3次報告書では「地表の平均気温が1861年以降、0.6±0.2℃上昇したとし、このまま温暖化が進むと2010年の平均気温は1990年より1.4〜5.8度上昇する可能性がある」と警告した。→世界気象機関(WMO)、国連環境計画(UNEP)、京都議定書

 

 


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