環境ロジスティクス Environmentally Responsible Logistics / Green Logistics

  物流(物的流通)は特定領域における輸送・保管・包装・荷役・流通加工・情報の各活動を要素として「その領域での最適化を求めるシステム」であり、ロジスティクスは調達・生産・販売・回収等の全社領域での最適化を求めるシステムである。
  先端的企業においては、物流・ロジスティクス活動の環境的側面についても「環境報告書」等を通じて情報を開示するようになり、物流・ロジスティクスは今や環境にも責任を持つシステムにまで発展・進化してきた。
  環境ロジスティクスは、(1)これまでのロジスティクス領域において環境負荷の少ない活動に切り替えることだけではなく、(2)これまで余り省みられてこなかった製品回収(product returns)、使用資源の減量(reduction)、リサイクル(recycling)、素材の再利用(reuse of materials)、環境負荷の小さい素材への切り替え(materials substitution)、廃棄物の処理(waste disposal)、再生(refurbishing)、修理(repair)、解体部品を使った製品組立て(remanufacturing)等といった新しいビジネス領域においてもも積極的に関与し、循環型社会の形成に寄与しようというものである。
  以上を総合すると、環境ロジスティクスは、調達→生産→流通→使用・消費→回収→再資源化(→調達…)の物資供給活動の全工程で発生する環境汚染を極力減少せしめるような計画・立案・実施・統制のシステムであり、また、そのマネジメント体系を指している。
  なお、類語にグリーンロジスティクス、環境調和型ロジスティクスなどがある。

 

 


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