関西ロジスティクス研究会12月度(第8回)会合のご報告

 関西ロジスティクス研究会の第8回会合として、12月19日(金)株式会社オンワード樫山 港オペレーションセンター様を訪問いたしました。
 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【12月19日(金)】高橋主査コメント

 12月19日(金)に「株式会社オンワード樫山 港オペレーションセンター」様へご訪問しました。今年1月に旭区から移転したばかりで、地上4階建て冷暖房完備の素晴らしい環境にある、新設の物流センターです。

 株式会社オンワード樫山様は、アパレル物流・ファッション物流では先駆的な会社で、今は、場内作業は直接雇用のパート従業員様を中心に、また輸配送は子会社のアクロストランスポート様を核にして、物流展開をされておられます。
 場内では、ハンガーレールシステムを活用した効率的な荷扱いをされており、アパレル特有の可動式ハンガーラックや、店舗納品用のオリコンを中心に、年間約500万件近い物量を取り扱いされています。センターには食堂が完備され、またセンター内は清掃が行き届いており作業員の働きやすい環境づくりを意識されている点や営業社員様が倉庫内で商品チェックと納品調整などに積極的に関与されている点に驚かされました。「在庫は悪」とする考え方(返品対応含む)に基づいて、営業・物流側双方が連携をとり、販売促進に力を入れている現場づくりを見ることが出来ました。

 今回は、港オペレーションセンターの出原センター長様が、12月のご多忙な時期に拘らず、場内のご案内や詳細なご説明、またご質問へのオープンな回答までして頂き、本当に有り難く感謝申し上げる次第です。

 本年も残すところ僅かになりましたが、正岡子規の「一年は正月に 一生は今に在り」という有名な俳句の通り、会員皆様が充実した日を過ごすためにも今を大切にされ、新たな目標を持って、新年を迎えられますことを願っています。

(文責 高橋 敬次郎  日通総合研究所)

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九州ロジスティクス活性化研究会の第6回会合として、12月12日(金)研究会参加者の三井倉庫ロジスティクス株式会社九州支店長の青木康浩様よりご講演をいただきました。 以下、コーディネータの?田先生よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。 平成26年度第6回(12月度)の研究会は、本研究会メンバーからのご報告ということで、三井倉庫ロジスティクス株式会社九州支店長の青木康浩様 に、「低炭素型家電物流プラットフォームの構築」の題目でお話頂きました。 同社は、福岡市東区のアイランドシティ整備の過程で立ち上がった産官学物流研究会(家電メーカー17社、家電量販3社、国交省、福岡市港湾局、東京海洋大学、等のメンバーから構成)を母体に、「低炭素型家電物流プラットフォームの構築」をテーマに検討を開始し、その内容を踏まえて実働検討会を設置するなどし、最終的にパークポートにて運用中の家電総合物流拠点(7,800坪)を整備、量販店とメーカーの物流共同化や共同倉庫内「配送コストゼロ」の環境や仕組みを整えました。 2011年9月からこのプラットフォームへと物流変更を進めた結果、従来は4tおよび10tトラックの平均積載率は約6割だったところ、10tトラックへの集約化などで車両数の削減が4割強、積載率は8割強に向上したとのことです。その結果、コスト削減効果38%、CO2削減効果70t(年)に達する成果をあげています。 この過程で困難だったことのひとつには、家電メーカーと量販店の物流に関連する情報システムを統合することだったとのことです。荷主や量販店毎に様々なデータラベルの利用があったため、それらの統合策が求められたわけですが、「無理やり全体のデータシステムを標準化しようとしても各社の協力は得られない」ということで、出荷時に出荷ラベルが貼られる場合/そうでない場合/JANコード利用、の3パタンに分類簡素化したメーカーや量販店に等に負担を強いない改良型のシステムを実現したとのことです。この取組みは、平成24年グリーン物流パートナーシップ会議にて、政策統括官表彰を受けました。 産学官の連携は「言うは易し」ですが、それぞれのステークホルダーの利害が全く異なるため、前述の物流研究会を束ねて方向性をまとめていく作業はさぞ大変だったであろうことは容易に察せられます。この点に関し、青木様からは、(1)研究会運営にあたって福岡市の担当者や参加メンバーの意識の高さ、(2)三井倉庫のインフラ整備のタイミング、(3)九州の家電物流のシェアがまとまっていたこと、を成功要因に挙げておられました。 (文責:高田 仁、九州大学大学院経済学研究院)

 関西ロジスティクス研究会の第7回会合として、11月21日(金)研究会参加者の日本ペイント株式会社 林様および、
特別講演として丸川経営企画研究所の丸川様よりご講演をいただきました。

 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【11月21日(金)】高橋主査コメント

11月21日(金)に、日本ペイント株式会社 生産本部 生産企画部 業務グループ の林 部長様から
「物流の困りごと 積載率向上とコストダウン」について、また丸川経営企画研究所 丸川所長様から「流通の最新動向」
について、お話し頂きました。

 日本ペイント株式会社の林部長様の事例発表では、塗料業界の物流は、「危険物・重量物・ジャストインタイム」の
特徴に加え、製品が石油缶・ポリ缶・ドラム缶・コンテナ・紙袋・ダンボール箱と多様な荷姿があり、冒頭のご説明からも、
その大変さが理解されました。
しかも、最近では「小口分散化・現場直送・遠距離化」ニーズが高まり、コストアップの要因にあることや、さらに
パレット輸送での回収問題が課題となっているとのことです。
 これらを解決するために、物流拠点の整備や、11月から新たなシステムを導入したり、パレット回収の多様な方法を
模索するなど、現在改善活動に取り組んでおられます。

 しかし、今回の問題は、物流業界の課題として共通点が多く、WINWINで解決できる妙案が少ないのも事実で、
出席会員メンバー間でも積極的に意見交換がなされました。

 一方、丸川経営企画研究所の丸川所長様の特別講演では、以前勤務されました株式会社ダスキン様や
タビオ株式会社様のご経験をもとにして、社会・経済・流通など幅広い話題を中心に、最新情報の一端をご説明頂きました。
 くつ下業界での女性用需要の変化やアウトレット品のものづくり、更には、新たな免税店や地方スーパー・小型専門店
の生き残り策など、多岐に亘るマーケティングの最新動向や成功事例、又、それを踏まえたコメントを頂き、
勉強になるところが多くありました。

 ビジネス用語に「TRADEOFF」という言葉があります。「より有利なものを得る為に、何かを差し出す取引。
同時に達成できることをバランス取って行うこと」の意味です。企業であれ流通であれ、絶えず厳しい競争環境に
あるだけに、市場のニーズや変化を汲み取り、一方で、今回のように、多くの意見や知識を蓄積した上で、
TRADE OFFを理解し、バランス良く推進することが大切であると感じた次第です。
(文責 高橋 敬次郎  日通総合研究所)

 関西ロジスティクス研究会の第6回会合として、10月17日(金)研究会参加者の神戸市みなと総局今井様より
阪神港の取組みに関するご発表、また、船上からの神戸港視察を行いました。

 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【10月17日(金)】高橋主査コメント
 10月17日(金)に、神戸市みなと総局様のご助力・ご支援により、船上からの神戸港視察を行い、
神戸海洋博物館の別会議室では、神戸港の概要と取り組みについて、詳細にご説明を頂きました。

 1980年前後には、神戸港は世界のトップ3に入るほどの一大コンテナ取り扱い港で、欧米向けの輸出や
各国からの輸入で賑わっていたそうですが、今や世界のランキングでも50位台で、上海港などの中国の港や、
韓国の釜山港に大きく差をつけられています。

 この挽回を図るために、国策として2年前に京浜港と共に大阪港を含めた阪神港が、「国際コンテナ戦略港湾」
として位置づけられ、集中して強化・拡大に乗り出されたところです。

 勿論、輸出・輸入の拡大の為には、日本での生産増加や国内消費・投資増大はもとより、大型船の更なる
寄港・釜山などの中継港からの貨物引き戻しなど、難問が数多く山積しており、神戸港として大きな壁が
あるのも事実です。

 産業立地・港湾コスト低減・集荷ネットワークの充実・港湾の整備拡充・大阪港との一体経営強化など、
神戸市の地道な色々な施策をお聞きし、かつての貿易大国の神戸港への姿に一歩でも近づけようとする取り組みに
共感できるところが幾つもありました。


 「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という、エリック・バーン氏(カナダの精神科医)の
名言がありますが、神戸市も未来に向けての意欲的な取り組みが垣間見られた次第です。

 今回は、神戸市みなと総局の大藪部長様・今井課長様はじめ、神戸港を熟知されている神戸港振興協会の
森田参与様には大変お世話になり、参加者全員を代表して、この場をお借りしてお礼を申し上げますと共に、
今後益々の神戸港の発展をお祈りしたいと思います。
                                             (文責 高橋 敬次郎  日通総合研究所)


※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。
(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)
http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R1000000AXbQSEA1

 関西ロジスティクス研究会の第5回会合として、9月19日(金)コクヨサプライロジスティクス株式会社近畿IDC様を訪問いたしました。

 多頻度小口化の進む物流現場において、人の力を最大限に活かすための「人材育成および現場の見える化」がセンター運営のキーポイントの一つであることを実感するセンターでした。

 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【9月19日(金)】高橋主査コメント

 9月19日(金)に大阪南港の「コクヨサプライロジスティクス株式会社近畿IDC」様を訪問しました。コクヨサプライロジスティクス株式会社(以下、KSL)様は2012?2014年まで3年連続で、JILS主催の全日本改善事例大会の「物流合理化努力賞」を受賞され、今回ご訪問した「KSL近畿IDC」様も2013年に表彰されておられます。

 当センターは、KLS様と業務委託先のキムラユニティー株式会社様において、2007年設立初期の苦労された立ち上げ後の、2008年から「共同改善プロジェクト」を発足させ、業務改善・環境整備・人財育成・自主研究など毎年継続的に、積極的な向上活動を展開されています。

 TPS(トヨタ生産方式)による目に見える現場(改善事例紹介、作業手順表記)や、作業員の能力評価(SAなど5区分)パネルと研修場所(道場)の設置、また音声ガイド付タブレット端末搭載のハイブリッド台車(ピッキング台車)など、ユニークで素晴らしい倉庫運営をされており、当日参加の会員皆さんも感心するほどの物流センターでした。

 マネジメント面でも、KSL様とキムラユニティー様の委託契約(料金など)でのぎりぎりの交渉と和解、その後の相互収益オープン化までの苦労話をお聞きし、荷主と請負会社との真のパートナーシップづくりにも大いに参考になりました。

 「点は戦闘、線は戦術、面は戦略」という言葉を以前聞かされたことがありますが、一点(一件、一ヶ所)では単発に終わり、点を線(部分、複数)にすれば波及効果が生まれ、さらには面(全体、多数)まで展開すれば、評価される戦略レベルまで高められるという意味です。KSL様の多年に亘る幅広い活動こそ、これに当たるものと感じました。

 今回の私たちの受け入れから、当センター村上統括所長様のミニ講演と質疑応答、倉庫内の無線によるマイク説明、また記念撮影の写真贈呈など、きめ細やかなご配慮を頂き恐縮していますが、改めて、今回の訪問に際しての数々のご対応に、感謝申し上げる次第です。

(文責 高橋 敬次郎  日通総合研究所)

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 関西ロジスティクス研究会の第4回会合を8月22日(金)大阪リバーサイドホテルにて開催をいたしました。

 第4回会合では株式会社ロジスティクス・サポート&パートナーズ代表取締役社長 黒澤 明様より、トラックドライバー不足と運送原価算出に関するご講演をいただきました。

 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【8月22日(金)】高橋主査コメント

 8月22日(金)に株式会社ロジスティクス・サポート&パートナーズ代表取締役社長の黒澤 明様から、『「トラックドライバー不足の現状と解決策」と「トラック運送原価の可視化による収支改善策」』というタイトルで講演頂きました。

黒澤社長様は、色々な企業のコンサルタント活動や研修会の開催などをされており、今回はその一端を、短い時間の中で要点を絞ってお話されました。

 ドライバー不足のテーマについては、最近の国土交通省の資料を参考にして、業界の厳しい環境(高齢化、長時間・不規則勤務、賃金低下など)と、その対策(業界イメージ改善、自動車免許制度見直し、女性活用拡大など)を実践的な具体例で紹介頂きました。

 また、運送収支改善のテーマについては、管理会計をベースとして、ドライバー・配車係・管理者に至る意識改革(利益志向、やる気醸成)と、それを支える「収支日計」の運用を教わりました。

特に、車両別の「収支日計」では、おおよその数字での把握や定価ベース(実質より高め設定)の個別費用計上の仕方など、ヒントになるものが多くありました。

 6万社以上ある物流会社の半数は、赤字会社であるという現実があります。企業は収益をあげてこそ、設備などに投資をすることができるし、働く社員への利益還元も可能となり、引いては配当や税金を通じて社会貢献につながると言われています。ドライバーであれ、配車係や管理者であれ、利益を生み出す活動が求められる訳です。

 今回多くの時間を割いて頂いた「収支日計」の考え方は、家計簿と同じように、日々の地道な収支管理をベースに利益を生み出す一つの手法として、大いに関心のもてる内容と感じました。

 「積小為大」(小を積んで大と為す。二宮尊徳)の言葉にもありますが、会員皆さんの仕事にも、日々の取り組みが、やがては大きな成果に結び付けられるよう願っています。

(文責 高橋 敬次郎  日通総合研究所)

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 関西ロジスティクス研究会の第3回合宿会合として7月17日(木)・18日(金)九州地方へ訪問いたしました。3社の業種業態の異なる物流センターの視察を行い、先端の物流現場を体感いたしました。また、懇親会を通じ、参加者同士の情報交換なども活発に行いました。
 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【7月17日(木)・18日(金)】高橋主査コメント
 7月17日(木)・18日(金)両日にかけて、九州(福岡・佐賀)にて合宿会合を行いました。初日は「株式会社九州丸和ロジスティクス本社・アズコム福岡」様、二日目は「三愛ロジスティクス株式会社(リコーロジスティクス株式会社のグループ会社)物流センター九州」様と、「株式会社アステム アステムOWLセンター」様を訪問し、物流施設の視察や物流システム・物流機能の紹介などを通じて、意見交換会を実施しました。

 国内最大手ドラッグストアのマツモトキヨシ様の物流を中心に扱っている「(株)九州丸和ロジスティクス本社・アズコム福岡」様は、独自のピッキングカートを使用し、約25,000アイテムに対応した先入れ先出しや在庫誤差の極小化に取り組んでおられます。
 また、「三愛ロジスティクス(株)物流センター九州」様は、随所にカラーパネルで諸連絡や注意事項を掲示し、倉庫内でOA機器(複写機等)のリサイクル・リユースへの分別処理やトナー再利用までも請け負うなど、環境物流に前向きな拠点運営を実践されています。
 更に、「(株)アステム アステムOWLセンター」様は、2012年新設拠点(KONOIKE GROUP請負)で、医療材料・診断薬などを扱うための温度帯毎の倉庫機能を持ち、またフレキシブルピッキングなどの自動化システムを導入したり、ソーラーパネルによる発電や滅菌工場まで構える等、メディカル専用の次世代型センター機能を有しておられます。
 3箇所とも、それぞれ特徴を持った物流拠点ですが、常に改善していこうとする現場力とそれに呼応する物流事業者全体の真摯で積極的な活動を垣間見ることが出来ました。

 「百聞は一見に如かず、」という格言(漢書の一節)がありますが、今回現場を視察し学んだ参加者皆さんは言うに及ばず、物流に携われる方々にも大いに参考となる物流拠点であると確信しています。

関西ロジスティクス研究会の第2回会合を6月20日(金)大阪リバーサイドホテルにて開催をいたしました。
第2回会合では2013年度ロジスティクス大賞を受賞されたTGロジスティクス(株) 物流企画部兼輸送器材部長 千代坂様より拠点再編に伴うロジスティクス改革について貴重なご講演をいただきました。
 以下、コーディネータの高橋様よりコメントをいただきましたので、掲載をいたします。

関西ロジスティクス研究会【6月20日(金)】高橋主査コメント
6月20日(金)にTGロジスティクス株式会社物流企画部兼輸送器材部長の千代坂様から、2013年度「ロジスティクス大賞」を受賞された『自動車部品の納入物流における「ジャストインタイム」と「満載積載」の両立』というテーマで講演を頂きました。
物流TPS(トヨタ生産方式)をベースに、新物流拠点設立による、倉庫内スペースの有効活用(一部フリースペース、順序No順パレタイズ等)に始まり、新たな集荷輸送方式(日当り荷量6車→5車に減車、満載積載実現)や効率的納入輸送方式(1便4分出発、200便以上/日の円滑運用等)に亘る幅広い改革を推進されており、結果として物流 コスト15%減(目標10%減)を実現、併せてCO2排出量20%減まで達成されたことは、大いに参考となるところです。
今回のTGロジスティクス(株)様の物流革新活動は、企画構想から大賞受賞まで5年間を有しておられ、その間荷主(豊田合成)と顧客(自動車組立工場)のニーズを汲み取り、荷主と共に物流子会社として協業体制で、目標以上の成果を導かれたことは、これからの物流事業者は言うに及ばず、企業としてのあるべき姿(WIN-WINの関係)を垣間見る思いをしました。

江戸時代の石門心学(石田梅岩が開祖)の教えに、「実(まこと)の商人は、先も立(たち)、我も立つことを思うなり」という言葉があります。
改革は、得てして一方だけメリットを生むことが多いけれども、今回の「ジャストインタイム」と「満載積載」の両立という実務的な両立追求はもとより、メーカーと物流事業者の両立を果たしながら、成果を求めていく取り組みは、参加者皆さんにも大いに参考となったものと考えます。 (文責 高橋 敬次郎、 日通総合研究所)

※本研究会にご興味をお持ちの方は下記URLよりアクセスください。
(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)
http://jils.force.com/ShareDetail?productid=a0R1000000AXbQSEA1

◆高橋 敬次郎 氏 日通総合研究所 調査役(関西駐在)(元シャープ 物流推進センター所長)
JILSアドバイザー (略歴) 1972年シャープ入社。経営企画室 副参事、人事部本部 組織効率化プロジェクトチーフ、 国内営業本部 物流企画推進部長、物流推進センター所長歴任し、2011年シャープを退職。 2011年9月より、日通総合研究所 調査役(関西駐在)として現在に至る。また、2012年9月より 日本ロジスティクスシステム協会JILSアドバイザーとして物流、ロジスティクスの普及活動に取り組む。 2014年度より、ロジスティクス研究会主査に就任。

 5月から翌年3月まで月に1度開催いたします関西ロジスティクス研究会の第1回会合を5月23日(金)大阪リバーサイドホテルにて21名の出席者のもと開催をいたしました。今年度より主査(コーディネーター)に日通総合研究所(元シャープ)高橋 敬次郎氏をお迎えし、ロジスティクスを通じ経営課題から現場課題まで参加者の方、講演者、コーディネータの3者より自由闊達に意見交換をいたします。今年1年、本研究会開催後に高橋様よりコメントをいただきホームページに掲載をいたしますので、是非ご参考にいただければ幸いでございます。

関西ロジスティクス研究会【5月23日(金)】高橋主査コメント
 本年から、当研究会の主査(コーディネーター)を引き受けることになりました。これまでの主査の方に劣ることなく、意義のある会合となりますよう、頑張っていく所存です。
 
5月23日(金)スタートの今回は、参加者皆さんから、それぞれ自己紹介をいただきました。参加者皆さんからは「今の仕事をさらに高めたい、人とのつながりを深めたい」などの参加の意気込みも聞かせてもらい、改めて当会の重みを認識した次第です。
  
 家電業界が時代の変遷を経て変貌し、これに付随して、家電物流も国内成熟化と過当競争化の一方、グローバル化・ネットワーク化してきている事実があります。勿論、家電物流に限らず、あらゆる産業における物流が新しい波を受けていることは否めません。物流現場からスタッフ部門まで、この変貌とその対処策をいち早くとらえ、自社に活かしていく取り組みが益々必要になっています。

 「'INPUT'なければ、'OUTPUT'なし」で、今こそ'知識'を蓄えて、'知恵'を出していかねばなりません。当研究会を通じて、実りある知識と知恵を発揮できるよう、これから参加者皆さんとともに歩んで行きたいと思っています。
(文責 高橋 敬次郎、 日通総合研究所)

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(期の途中からのご参加につきましても、受付いたしております)
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◆高橋 敬次郎 氏
日通総合研究所 調査役(関西駐在)(元シャープ 物流推進センター所長)
JILSアドバイザー
(略歴)
1972年シャープ入社。経営企画室 副参事、人事部本部 組織効率化プロジェクトチーフ、
国内営業本部 物流企画推進部長、物流推進センター所長歴任し、2011年シャープを退職。
2011年9月より、日通総合研究所 調査役(関西駐在)として現在に至る。また、2012年9月より 日本ロジスティクスシステム協会JILSアドバイザーとして物流、ロジスティクスの普及活動に取り組む。 2014年度より、ロジスティクス研究会主査に就任。

九州ロジスティクス活性化研究会の第8回会合を3月14日(金)にホテルセントラーザ博多にて22名の出席のもとに開催いたしました。

 本年度は年間テーマを「ロジスティクス戦略と物流品質」を年間テーマに活動を行いました。物流品質は各社とも重要管理項目として取り組まれており、PDCAサイクルを廻し日々改善を実施されています。ただし、事例の発表とディスカッションを通じて、物流品質管理の課題としてその管理項目やレベルの判断基準は、各社独自基準や取引先の要請によって設定されており、数多くの企業が現状の管理項目や判断基準が妥当なのか、抜け漏れが無いのかと悩んでいることが明らかになりました。

 また、物流を取り巻く環境は、景気が回復基調に転じたことと消費税増税を目前とした駆け込み需要により物量が増加している中、昨今のドライバー不足と相俟って混乱の極みの状況にあります。昨年末から物流の潮目が変化していると言われ、一部の物流企業では取引先の荷主企業の選別を始めているとも言われております。

 物流は経済活動と国民生活にとって重要な機能であり、社会性の高い活動であります。今後は、荷主企業と物流企業が共に、安全と物流品質管理レベルで評価されるための基準などの仕組みと環境整備が必要不可欠であると再認識しました。

 特に、グローバル化において、日本の物流品質管理を海外に展開するためにも、その技術やシステム移転の方法と品質判断基準の早急な確立が求められていると痛感いたしまた。

 

九州ロジスティクス活性化研究会【3月14日(金)】高田主査コメント

 

 3月14日(金)に開催された本年度最後の九州ロジスティックス活性化研究会では、トヨタ自動車株式会社物流管理部の高松孝行様より、「トヨタのロジスティックスと物流品質管理」というテーマで講演頂きました。

 日本のものづくり企業を代表する同社では、グローバル生産が急速に進んでおり、今や総生産台数約900万台に対し、海外生産が6割を越え増加し続けています。当然ながら、ジャストインタイムに代表される『トヨタ生産方式』を支える高品質のSCMシステムを海外でも機能させなければなりません。

 例えば中国では、日本と同様のKPIを設定して現地関連企業や人材の育成を試みるものの、物流インフラの質が日本に及ばないため予想外の荷崩れが生じたり、軍事関連施設という位置づけのため鉄道輸送の現場をつぶさに調査することができなかったりと、何かと想定外の問題に悩まされることも多いとのことです。

 物流品質向上については、「納期」「コスト」「品質」「環境」の4つの視点でKPIが設定され、PDCAによって日々レベルアップを図ることにより、直近の売上高物流費は3.6%まで低下し、輸送CO2も90年比で32%削減されています。近年では、他社との共同輸送による復荷率向上(空車便が140便/日から120便/日に低下)や、遠隔地輸送の船舶鉄道利用比率の増大(トンキロベースで70%が船舶鉄道輸送)なども進んでいるとのことです。

 ものづくり企業のグローバル化に伴い、国内の物流品質を海外でも実現するためのノウハウ移転活動は、いずれの企業でもこれから益々活発化します。しかし、現地の国民性は様々ですので、日本のやり方がそのまま簡単に海外で実現できるはずもありません。「現地に張り付いて、何度も繰り返して植え付けていくほかない」という高松様の言葉に、地に足をつけた活動の重要性と、それを長い社歴の中で実践し、その結果確立された『トヨタ生産方式』の価値の源泉について改めて気付かされる話でした。

 (文責 高田 仁、九州大学大学院経済学研究院)

 

◆高田 仁 氏

九州ロジスティクス活性化研究会 主査

JILS九州ロジスティクス委員会副委員長

九州大学大学院 経済学研究院 准教授

九州研究会主査.bmp

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